San Franciscoのひとりごと...３承認欲の奴隷

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アメリカ西海岸の小さな町で　付き合い丸28年の2人
米国人彼氏Dさんと雑種犬Coco(没2020)と共にひっそりと　慎ましく暮す男の
地味でありふれた　たれ流し的日常生活日記

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承認欲の奴隷

2020/08/30 (Sun)

季節外れの雷雨が降って山火事になり、煙に覆われたサンフランシスコベイエリア。それと同時期くらいに熱波がやってきて、熱波と煙に巻かれて皆さん大変な思いをしていたのもつかの間、今度は深い霧がやってきて、金曜日の朝の気温は12℃という、冬ですか…？と思わせるような寒さに襲われました。おまけに僕のオフィスは冷房が効きすぎて、寒すぎて体がおかしくなりそうです。

そんな寒い一日で体が凍えてしまったので、夕飯には温かなミネストローネスープを作ってみました。玉ねぎ、カブ、ポロねぎ、ニンジン、しめじ、トマト、ジャガイモ、黒豚ソーセージなど家にあった野菜を適当に入れてコトコトと煮込込み始めました。そのまま火を弱火にして、お風呂にのんびりと入っている間に完成してくれる簡単で、あっという間にできる一品です。

これに茅乃舎の野菜出汁を入れ塩と胡椒で味を調えたところ、もう～大満足な味になってくれました。簡単ではありますが、美味しく野菜たっぷりの栄養満点なスープだと思っています～♪　これに今回は温めたフォカッチャと3種類のチーズを添えて簡単夕食の出来上がりです。Dさんもこの優しい味わいのスープを喜んでくれました。

さて、現在僕は今までの数倍近い数の職員をマネージメントする立場になっているのですが、人間の管理って本当に大変で面倒くさくて、できれば前のように気楽に独りでのうのうと仕事をしていた時に戻りたいものだ～と思ってしまうことが多々あります。これに加えて、外部の人たちとの交渉などもあるので、基本的に人間付き合いの苦手な僕にはかなり過酷な環境ではないかと感じています。

しかしながら、やったらやったで充実感も味わえますし、価値のないもので心を痛めず、心にと留めず流してしまう方法を自分なりに模索してトライするようになり、以前のような豆腐のようなメンタルからはだいぶ成長してきたような気もします(笑)。向上しているな～と感じられるのは素直にうれしものです。そんな時に部下たちを見てふと感じたのが、人間って本当に承認欲求が高いものなのだな～ということであります。

ある程度の承認欲求は自己向上心を奮い立たせることに役立つのでいいことだと思いますが、インスタなども然り、過度な承認欲求ははたから見ていると明らかですし、滑稽に見えるものであります。会議中やメールのコミュニケーションにこういう、”見てみて！私こんなにやったの～褒めて～！！”というのが、本人が気かついているのかわかりませんが、バンバン伝ってきます。

(夕焼けと霧と煙の風景)

基本的に僕は、それが仕事の効率やモチベーションにつながるのなら～とお礼の言葉を並べて彼らの承認欲求を満たすことに協力するようにはしています。しかし、根本的なゴール的には彼らが自分で自分の行った仕事で、承認欲ではなく自らの満足感や充実感を感じるとることができるよう、方向転換の手助けをするようにしていますし、承認欲求を助長するような賛美は避けるようにしています。

そんな自分も時々、これもこれもやったのでここまでやれば上司も満足しているだろうな～とか、こんなことをしたのに上司からのリアクションがないのは寂しいな～と思ったり、いやいや自分の判断で自分でやったことなのだから、これはこれで外部者にどういわれようと自分の向上心に誇りをもって、それに満足すべきことだと、心の中で葛藤したりしています。

そんな時は、中学生の頃に読んだ夏目漱石のこころのKのフレーズ「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」を思い出したり、アルフレッド・アドラーの承認欲求についての言葉を繰り返して何とか承認欲求の奴隷にならないように気を付けていますが、正直なかなか簡単ではありません・・・ゼロにする必要はないけれど、バランスが必要ですね。人間は褒める、褒められるとのびるのでしょうが、それだけでは本当に大事なところへ行きつきませんね・・・

皆さんは承認欲求の奴隷にならないための作戦などはありますか？あったら教えてくださいね！

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JapanSFO ｜2020 くらし Comment(5)

Comment

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ズレてたらごめんなさい

最初に、承認欲求とずれてたらごめんなさい。でもこんなことがありました。

格闘技のレッスンで、とある老人がイントラ君にものすごい怒鳴ってました。レッスン前にも、そしてレッスン後にも。内容は私にとっては大したことないことだし、レッスン前に解決したことです。

人によって怒るポイントとかは違うので、私はそうじゃないのにな・・・でその場は思ってたけど、いやいや、人に怒鳴るってどうよ？っておもって友達に話したら、
「あーそれはイントラ君に認めてもらいたい承認欲求だね」って言われてびっくり。

え？え？認めてもらいたいのに怒鳴る？
私には意味がわかりません。

だって、人に怒鳴るっていうことは、その人との関係を断絶する覚悟じゃないとできないんじゃないの？って私は思うから。

でもね、翌週、その人、しれーっとレッスンに出てきてしかもイントラに声かけてました。

ありえなーーい。

「これだけやってるんだから」「こんなにこうしてるのに」って訴える方法って怒鳴るっていうのが理解できない。

いろんな人がいるもんだとこの年になっても感じますわ。

マッチョかーさん 2020/08/30(Sun)07:54:17 編集

マッチョかーさんへ～

>最初に、承認欲求とずれてたらごめんなさい。でもこんなことがありました。
>格闘技のレッスンで、とある老人がイントラ君にものすごい怒鳴ってました。レッスン前にも、そしてレッスン後にも。内容は私にとっては大したことないことだし、レッスン前に解決したことです。
>人によって怒るポイントとかは違うので、私はそうじゃないのにな・・・でその場は思ってたけど、いやいや、人に怒鳴るってどうよ？っておもって友達に話したら、
>「あーそれはイントラ君に認めてもらいたい承認欲求だね」って言われてびっくり。
>え？え？認めてもらいたいのに怒鳴る？
>私には意味がわかりません。
>だって、人に怒鳴るっていうことは、その人との関係を断絶する覚悟じゃないとできないんじゃないの？って私は思うから。>
>＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

マッチョかーさんの友達は正しいですね！それも承認欲求の表れです。例えば上司や同僚が、自分ならこうやるのにとか、どうして彼はこんな簡単なことができないのかという愚痴や叱咤することがあります。それは実は自分がこんなにできるのにという他社への承認欲求の表れなのだそうです。自分の考えの方が優れている、自分の意見を取り入れるべきという強い承認欲求で怒りとなって表れるのです。

>でもね、翌週、その人、しれーっとレッスンに出てきてしかもイントラに声かけてました。
>ありえなーーい。
>「これだけやってるんだから」「こんなにこうしてるのに」って訴える方法って怒鳴るっていうのが理解できない。
>いろんな人がいるもんだとこの年になっても感じますわ。
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

承認欲求の表れとはいろいろな形であるようで、単にこんなにやったから認めて～と言うわかりやすいものだけではないようです。彼にとってもきっと自分の考えの方が優れている、それを認めさせたい欲求が強く怒りとなって表れたので、別に関係を断絶してまでというような覚悟というか識別さえもない怒りなのでしょうね

2020/08/31 01:50

マネージメントは

本当に大変なお仕事です。部下の評価にSubjectivityを無くすのは無理だと思いますが、どうですか？私はサイエンティフィック＆テクニカルなアドヴァイスをするポジションに留まっています。唯一の問題は、マネージメントをやらないと給料が上がりません・・。

Rockville 2020/08/30(Sun)08:33:31 編集

Rockvilleさんへ～

>マネージメントは本当に大変なお仕事です。部下の評価にSubjectivityを無くすのは無理だと思いますが、どうですか？
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

本当に疲れますね～自分の感情を入れることなく判断をするのは難しいですが、極力客観的な判断をするようにしています。でもやはり時々、きぃ～～！！となってしまうこともあります(笑)

＞私はサイエンティフィック＆テクニカルなアドヴァイスをするポジションに留まっています。唯一の問題は、マネージメントをやらないと給料が上がりません・・。
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

マネージメントをやらないと本当に給料は上がりませんね！
うちの職場の医師でさえも、マネージメントポジションの医師と、患者を診ているだけの医師の給料の大きな差を見るとお給料を上げるには、マネージメントをしなくてはいけないというのが明確ですね。

2020/08/31 01:55

毎年…

アメリカの会社では、毎年恒例でいかに自分が素晴らしいかのアピールしなきゃいけないperformance review がありますよね。　(日本ではした覚えがないのですが、逆にどうやって決まってたのだろうか…。)　これでちゃんと評価してもらっとかないと、今みたいに大量首切りがあるときは、その評価がかなり使われるそうなので大切です。　20年以上こっちで働いてますが、ホントにいまだに慣れません…(汗)。

Jammj 2020/08/31(Mon)06:03:04 編集

Jammjさんへ～

>アメリカの会社では、毎年恒例でいかに自分が素晴らしいかのアピールしなきゃいけないperformance review がありますよね。　
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

うちもPerformance Evaluationはありますが、自分がいかに素晴らしいかをアピールするような場ではないですね。上司かEvalationの対象者の聞き取り調査を関係各所同僚から得て、それに自分の見解をまとめて報告するというものなので、本人にはそこまでアピールしてもらう必要はありません。

(日本ではした覚えがないのですが、逆にどうやって決まってたのだろうか…。)　これでちゃんと評価してもらっとかないと、今みたいに大量首切りがあるときは、その評価がかなり使われるそうなので大切です。　20年以上こっちで働いてますが、ホントにいまだに慣れません…(汗)。
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

Jammjさんの職場ですと、うちとは逆で本人がアピールしなくてはいけないのですね。これは大変ですね。特に日本人は自分のことをよく言うのが苦手なのでどうしても謙遜してしまうことでしょう。うちは上司の作ったレポートに大きな反論があればしますが、今のところ自己評価よりもずっと素晴らしい本当にこれ僕ですか？と思ってしまうくらいのレポートなので、その点では楽ですね(笑)。部下のものを作るのが大変です・・・(汗)

2020/09/01 00:09

無題

ミネストローネいいですよね～。
うちは子供達が巣立ったら、中年夫婦だけなので、胃に優しい食事になりそうです。

そう言うタイプってアメリカに多いように思うのは私だけでしょうか。
褒めてやれば、持ち上げておけばいいのだから、って思いますが、私の場合はそう言う方々に仕事で関わってない、たまーにあって感じる事ですから楽ですけどね。

ree 2020/09/01(Tue)10:08:58 編集

reeさんへ～

>ミネストローネいいですよね～。
>うちは子供達が巣立ったら、中年夫婦だけなので、胃に優しい食事になりそうです。
>＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

確かにTeenたちと同じような食事はこの年になるときついですよね(笑)
僕たちは、気分にもよりますが、最近は軽いものを食べる機会が増えたような気がします。

>そう言うタイプってアメリカに多いように思うのは私だけでしょうか。
>褒めてやれば、持ち上げておけばいいのだから、って思いますが、私の場合はそう言う方々に仕事で関わってない、たまーにあって感じる事ですから楽ですけどね。
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

持ち上げてばかりですと、本人の向上のためにならないのであまりそこまでベタ褒めはしないようにしています。一番いいのは自分自身で何らかの域外みたいなものを見つけてそれに走って行ってくれればいいのですが、若いとなかなかそう祈って見つからないみたいで、他人の物差しが基本になってしまうみたいですね。

2020/09/01 12:34

うぉぉぉ

そういうことだったのですね。

これってプライドが高いとそうなのかなー？？
私なんて子供ぐらいのイントラ君やイントラちゃんでも、いちを、教えてもらう立場なので、敬意をもって話すけど、怒鳴る老人をはじめ、なんでも上から目線の人って多いです。
でもそれも「自分のほうが優れてる」って思ってるってことなのね。

たしかに人生の先輩かもしれないけど、すべてにおいて先輩とは限らないわけで・・。でも若い人からなにか指摘されると切れる人ってそういう精神構造なのかもしれないですねえ。

うわーー、すごい。スッキリです。

マッチョかーさん 2020/09/01(Tue)21:38:42 編集

マッチョかーさんへ～

>うぉぉぉ
そういうことだったのですね。
>＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

そうだとおもいますよ～

>これってプライドが高いとそうなのかなー？？
>私なんて子供ぐらいのイントラ君やイントラちゃんでも、いちを、教えてもらう立場なので、敬意をもって話すけど、怒鳴る老人をはじめ、なんでも上から目線の人って多いです。
>でもそれも「自分のほうが優れてる」って思ってるってことなのね。
>＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

プライドが高い人っていうのはつまり、自身の中で完結する確固たる自分への信頼というか自信が確立していないので、他人を使った物差しやブランド物を誇示することによって自分の位置を確認しないといけないのでしょう。他人に認められたいというのはそんなことなのかもしれません。

>たしかに人生の先輩かもしれないけど、すべてにおいて先輩とは限らないわけで・・。でも若い人からなにか指摘されると切れる人ってそういう精神構造なのかもしれないですねえ。>
>うわーー、すごい。スッキリです。
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

結局こういうのって重ねた年齢だけで判断できませんよね。いくつになってもプライドの高い人、承認欲求の強い人はいるし、若くてもそういうものをそれほど必要としない人もいますしね。

2020/09/02 23:24

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