彼氏Dさん&台湾出身の元保護犬Coco(2020年没)と共にひっそりと
慎ましく暮す男の地味でありふれた 日常生活日記
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1.飛行機に乗る
2.Little Rockに到着
3.家族総出の集まり
この日はお葬式の当日となりました。予定としては、まず最初にDさんのお母さん宅に11時に集合、軽い昼食を済ませ、葬儀会場へ12時半までに到着。1時からビジテーションで、2時から葬儀という形になるようでした。ビジテーションとは日本でいうお通夜みたいな感じでして、もともとは葬儀の前の日に行い、皆さんが個人に最後の別れを告げる式なようですが、今回は葬儀と同じ日にしたようです。
こちらは小さな町なので、お父さんが亡くなったと知らせが伝わると、街の沢山の人がお母さんに食べ物を持ってきていまして、家の中はたくさんの食べ物で埋まっています。パン、チップス、ソーダ、ポテトサラダ、サンドイッチ用のハムや野菜などなどこの家族が食べきれない量がもたらされました。それらを式の前に昼食として皆さんでお母さんの家に集まって食するというものでした。 しかし、Dさんも僕もそれらの食事をしたいとはあまり思えなかったので、街のレストランで重い朝食を食べて、それらを食べなくても一日体力が持ちこたえるように準備しました。僕が頼んだのは卵、ビスケット&グレービー、ハム、ハッシュドポテトでした。Dさんはオムレツとビスケット&グレービー。野菜類は一切なしで真っ白なお皿が少し異様に見えますが、まずまずの美味しさでした。
僕たちが彼女の家で食事をしたくない理由の一番は、彼女の家がほぼゴミ屋敷と化しているからなのです。天井を含め、カーテンももともと真っ白だったのにタバコのヤニで黄色、掃除はもう何年もしていない状態、訳の分からないものが所狭しと積まれていて、ソファーも20年以上の古いものと、衛生状態も良くなく、食欲が湧かない環境なのでありました。
僕はこの家の滞在中、怖くてトイレは使いませんでした。
控えめに言ってかなりおぞましい環境だと思います。
午前中の集まりではどんな段取りで式が行われるかの説明があり、それらを話し合っているうちに時間がやってきたので葬儀場への移動しました。葬儀での写真はやはり取れませんでしたのでかわりに僕たちが泊まった宿の写真をのせておきます。葬儀場の方では、きれいになったお父さんのご遺体が棺の中に入っており上半身が見える形になっていて、それを見た家族たちは涙を流していました。
葬儀場の係員の説明を受け、暫くの後にビジテーションという日本でいうお通夜のような感じのセッションが始まりました。街の皆さんがお父さんに最後の別れを告げにやってきまして、Dさん、妹、弟くんそしてお母さんが来てくれた人に挨拶をして、お父さんの最後の姿を見届けているようでした。僕は式場の片隅に1人座っていたら、弟くんの奥さんが家族の席に無理やり座らせてくれました。
ビジテーションが終わると次はお葬式です。ベトナム戦争にも参加したお父さんですので、お葬式は軍隊式に行われまして、軍服を着た数名がアメージンググレースを演奏して始まり、ひとりひとり敬礼して、空砲銃を撃ち銃の音が響き渡ると神父?教会の牧師さんのような人がスピーチをし、音楽を流して約1時間ほどで式は終了しました。
次は選ばれた棺運びの人たちが棺を霊柩車に運び、郡の保安官のパトカーを先頭に霊柩車、お母さんと弟くんの車、僕たちの車、妹夫婦の車などが列を作り墓地の方までゆっくりと車で移動。その間すべての通りが郡の保安官によって交通整理で止められ僕たちは一度も車を停まることなく墓地の方へ到着しました。墓地の方ではすでに穴が掘られていて祭壇の作りになっていました。
そこに棺運び係が車から棺を墓地の穴の上にセッティングして、牧師?神父さんが短い話をして、皆さんで献花して終了でした。棺を埋めるという儀式は映画で見たことがありましたが、今回はありませんでした。式の後はお母さんの家に戻ってみんなで挨拶をして別れることにしました。Dさんの家族の皆さんは僕が参加したことにすごく感謝してくれ、お母さんですら感謝の言葉を伝えてくれました。
この後は宿に戻り、お風呂に入ってビールを飲んでリラックスしました。やはりお葬式というのは精神的なエネルギーを使うものなのでしょう。ホテルに戻ったら2人共ぐったりして、両方とも頭痛があり、思っていた以上にダメージが大きかったように思われます。少しゆっくりした後は猛烈にお腹がすいてきました。それじゃ~早めの夕飯にしましょう~と街に1つしかない朝行ったレストランの方へ再訪問。
土曜日の夕食時もこのお店はたくさんの人でにぎわっていました。お店の方はステーキ、ハンバーガー、ナマズのフライ、虹鱒のグリルなどがありまして、どれにしようか~と悩んでいたところ、この日のスペシャルはプライムリブ450gということで、とっても美味しいよ~と一押しだったのでそちらの方を頼んでみました。付け合わせはサラダとベイクドポテトにオクラのフライ。 で~やってきたプライムリブはこちらでした。きれいな色に焼き上げられたプライムリブは、柔らかく、風味も抜群で感激するほど美味しかったです。こんな田舎町の小さなレストランでこんな美味しいプライムリブにありつけるとは思ってみなかったのでDさんも僕も驚きました。Dさんもこの街でプライムリブが食べることができるなんて信じられない~と言うくらいでした。
僕もDさんも大満足で夕飯を楽しむことができました。お店は家族営業で、このご家族皆さんすごく巨漢でしたがとっても親切で素晴らしいサービスを提供してくれました。現在はメインで働くお父さんの健康状態がよくないのでレストランを売りに出しているとのことでしたが、なかなか買い手がつかなくて困っているとのことで、僕たちに買わないかと聞いてきましたが丁寧にお断りしておきました(笑)。 長かった一日もこれで終了。米国でのお葬式は初めての体験でしたが、皆さん僕の参加を喜んでくれ、お父さんが亡くなったのは悲しい出来事でしたが、これでまたDさん家族との絆も強くなったような感じがしました。無理してでもやってきてよかったなと思えました。これでとりあえずお父さんの死去に関することは終了しました。
さて、残る問題はこの残されたお母さんとゴミ屋敷の問題です。
↓何人ここにいるのかな?
人です。。。
<(_ _*)>
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