米国人彼氏Dさんと雑種犬Coco(没2020)と共にひっそりと 慎ましく暮す男の
地味でありふれた たれ流し的日常生活日記
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僕の部下の1人は女性として生まれてきたのだが、今は男性として生きている(仮名)Travisさんがいます。彼は男性として生きて暮らしていますが、別にもともと女性だったことを隠しているわけでもありません。だからと言ってやたらすべての人にそれを告知している訳でもないのです。彼は見た目は完全に男性なので、うちの職場でも彼がもともと女性だったことを知らない人もたくさんいます。
しかし彼は性適合手術にはあまり興味がないようで、乳房を取り去ったものの、それ以外は手を付けていないので法律上はまだ女性となっているそうです。名前も法律上は(仮名)Bettyですが、通常の生活ではTravisを使っています。僕にとって初めてのトランスジェンダーの部下でしたので最初はいろいろと気を使っていましたが、3年たった今はもうそんなことも気にしないようになりました。
僕が調べたところによるとトランスジェンダーには元男性が女性になるMale to Female (MTF)や元女性が男性となるFemale to Male(FTM)がありまして、彼らは生まれ出てきた自分の性と自分の心が認識する性と一致しないものでして、基本的に生まれ出てきた性と心が一致する同性愛者とは基本的に全く違うものなのです。MTFで男性を好きになる人もいれば女性を好きになる人もいるし、FTMでも様々でなのです。
皆さんよく勘違いするのがドラッグクイーンと言われる女装する男性とMTF。マツコ・デラックスさんやミッツさんなどの女装する人たちは基本的に男性と生れてきて、自分のことを男性と認識しています。そして女装もエンターテイメントや仕事として割り切ってやっていることが多いのです。しかしはるな愛さんのようなMTFは自分が女性としての認識を持っているので女性として生きていこうとすることが多いのです。
そしてトランスジェンダー、FTMでもMTFでもすべての人が性転換手術をしたいと思っている訳でもなく、体に違和感があるもののメスを入れたくないとか、手術が怖いからとか、理由も様々なので手術を望まない人もかなりの人数でいるそうなのです。基本的に男性と生れて男性の格好をして生きていても、自分がトランスジェンダーと認識した時点で本人はトランスジェンダーとなるそうです。
話を戻しまして、ある日人事部長から予防接種を受けるようにとのEメールが来ました。僕の働く場所は医療機関なので予防接種は必要条件です。もちろん宗教上の理由や健康上の理由で受けたくない人は、その趣旨を説明して人事課にその趣旨の書類を提出しなくてはいけません。この予防接種通知はすべての人間ではなく、マネージャーレベルの人に複数に一度に出されたEメールでした。
このメールには部署、責任者名そしてその下に働く人たちの名前がすべて明記されているもので、僕が僕のセクションをみてみるとTravisと同じ苗字の部分にはTravisではなくBettyと書かれていました。もちろん人事部長は別に悪意があってBettyを記載したわけではなく、多分人事部にある正式名一覧表からコピーして載せたものなのだとわかります。
人事課からのメールはこういう感じで、彼らの持つ正式名称一覧表からの引用が多いので、通称名は記載されていないのです。でも僕はTravisの名前がBettyになっていることに違和感を感じました。なぜなら、これらのお知らせメールはたぶん受け取ったマネージャーが、自分の部下にそのまま転送して予防接種を自分の部下に通達すると思ったのです。
つまりTravisがも元女性だと知らなかった人さえも、Travisの知らないうちに彼のもともとの女性名前が広まってしまうということなのです。彼は別に元女性だったこと隠していないからいいのでは?と思ってしまいますが、自分に当てはめてみるとそれは少し違うような気がします。自分もゲイであることは隠していませんが、もし自分の知らないうちに知らない人たちまでが自分のセクシュアリティについての情報を流し広まっていたとしたらあまりいい気分がしません。
そんな訳でたぶん気軽にOKをもらえるだろう~という軽い気持ちで人事部長の方に彼の名前を記載する時はBettyではなTravisにしてもらえないだろうか?とメールで尋ねてみました。すると人事部長の返事はあっけなく、”それ無理!できません!” でした。
彼が言うには正式名称一覧表を基にメールを送っているので、通称名や正式ではないアメリカンネーム(アジアン系の人たちは正式名称よりもアメリカンネームを使っている人が多い)などはいちいち変換することはできない。法律上の名前が変更した場合のみ、正式名を人事課を通して申請し変更なくてはいけない!と言われてしまいました。
言われていることは僕もちゃんと理解できます。ですから僕も、そうですね。法律的なもしくは規定上で正式名称の記載が必要な書類等の場合はそれは理解できます。それにそれらのハイレベルの必要書類は目にする人の数もかなり限られていることでありましょうから、そのままでいいと思います。しかし、それほどレベルの高くない、予防接種の通達やお知らせ程度の複数の人に同時に渡るメールにはBettyではなくTravisを使ってくれないか?と頼んでみました。
すると人事部長の返事はやはり”それ無理!保証できません”。こちらもたくさんの人を管理する上でその人一人のことを完全にマニュアル的に直すことは保証できないとのことでした。それも理解できます。たとえばうちの職場にトランスジェンダーの人が20人いてすべてをチェックするとなると零れ落ちてしまう名前もあるかと思いますが、実際うちの職場には500人中1人しかいないのです。
僕は保証が欲しかったのではなく、なんとかトライしてみます程度の答えを期待していたのですがそれも得ることはありませんでした。僕はしかし彼は男性として生きて男性として暮らしているのです。彼は隠していないとはいえ、彼の知り得ない部分で会社が勝手に彼のもともと女性だったことを彼の同意もなく広めてしまうのは会社としてもおかしいのではないか?と伝えました。
そうしたら、人事部長はそれじゃ~彼に聞いてみよう。彼がいいのならそのまま、彼が嫌なのなら正式にこの職場での登録名を変えてもらおうじゃないか!と言ってきました。この時点で通常感情が低温の僕でもかなり怒りが湧き出てきてしまいました。僕は人事部長に彼に聞いたところで彼は別にいいよ~ということでしょう。でもそれは本当に全く問題なくOKという訳ではないのです。
彼の人生で彼はこういう経験をいくつも通り抜けてきたことでしょう。ですから彼はことを大きくしたくないがために別にいいよ~ということでしょう。しかしこれは本当に彼の本心かどうかはわからないのです。彼は女性と生れ出て、今男性として生きていることに恥じていないし、隠してもいないのは事実です。
だからと言って彼の知り得ない場所で会社の人事課が、たいして重要な内容でもない不特定多数の人に送るメールで、彼のもともとの女性の名前を勝手に発信していいことではないのです。彼の知らない人たちが、彼が知らない間に彼の女性としての名前を知るのは 男性として名乗って男性として生きている彼に失礼に当たると僕は考えます。
職場は従業員が安心して働ける場所を提供しなくてはならないのに、これはおかしい。ですからそういうことが起こらないように気を付けたり、そういうことをしないのが職場でのマナー、心遣い、職員を守るというものなのだと僕は考えますと伝えました。
実際これだけ言っても人事部長はあまりわかってくれないようでして、これ以上のメールでの会話は悪い方向へ行ってしまいそうなので僕は彼に、僕の直属の上司であるディレクターに話をして彼女に人事部長との話し合いの時間を持ってもらい、あなたたちが決めた決定に従いますと告げました。
僕はこの人事部長とのメール会話はすべて僕の部署の最高責任者にCCしていました。ですのでこのメール会話を読んだ彼女は休日だったにもかかわらずメール、Textそして電話もしてきました。僕はその後ミーティングがあり彼女とは直接話すことができませんでしたが、要約すると彼女の言い分は貴方の言いたいこともわかるが500人以上いる職場で小さい人事課ではなかなかそれらの対応が難しいのかもしれない。彼女の方も人事部長と話してなるべくできるように頼んでみるが、あまり期待できないかもしれないということでした。
家に帰ってこの件についてDさんに話してみると、彼は僕の言うことは100%理解できるし、職場は勝手にTravisの昔の名前Bettyをそれほど重要性のないメールに発信すべきではないとのことでした。しかし彼も職場の上層部の人間としての見解を述べると完全に気をつけることはなかなか難しいのだろう~と言っていました。
そしてDさんは、僕に今このタイミングで僕が人事部長とやりあってしまうのは得策ではないのかもしれないな・・・と心配していました。それも理解できます・・・(汗)。 現在僕の上司が僕の昇進をExcectiveTeamに提案しているところなのです。Dさんは僕がこんなことを今のタイミングでやってしまうと上の人たちに悪い印象を与えてしまうのではないかと憂慮しているのです。
僕も正直言ってBestなタイミングではないな~というのはわかっています。しかしながら自分の部下が嫌な目に合うのも黙って見過ごせないのですね…だからと言って自分が正義感にあふれる素敵な人間ではないというのも自分ではわかっているのですよ(笑)。何となく成り行き上、こうなってしまった感が大きいのですけれどね・・・
次の日職場に行ってみると、僕の上司の彼女が部屋に招いてくれて話を聞いてくれました。僕は大まかな話をして彼女もわかってくれましたが、彼女の言い分も先日とあまり変わらないものでした。僕は、彼女との話の終わりに正直に僕は今の人事部長のことをあまり信用していないというか、彼はLGBTの人たちについてあまり理解していないというか、それほど重要な問題でもないという個人的な感情があるのかもしれないと思っていますと伝えました。 それは前に僕に起こった事件で人事部長に相談しても何も得られなかったのでそれがよけい彼への偏見となってこのように行動してしまうのかもしれないのです。と
すると彼女はきょとんとして、前の事件って何?と聞いてきましたので、これは僕が働いて2年目くらいに起こった大昔のことで、あなたがまだ働く前のことなのですと この事件について話しました。大まかに話すとある別部署の上役Mに呼び出されて、同性愛は罪業(SIN)であり神は許さないと伝えられた件なのです。これを僕はこの人事部長に相談したのだが、結局何のその後の報告もなくMはそのまま在職しました。しかし最終的にMはこのあとにもとんでもない事件を起こし解雇されましたが、僕の件に関してのお咎めは何もなかったと記憶すると僕の上司に説明しました。
この記憶があるから今回僕がTravisの件に関してちょっといつもよりも苛立ってしまってるのかもしれない。これは僕が持つ人事部長への個人的偏見なのだろうから許してほしいと伝えました。これを聞いた僕の上司は顔色を変え、ちょっと待って・・・それしらない!ええ!?そんなことがあったのに人事部長は何もしなかったの?と聞いてきました。
僕はもう昔のことなのであまり覚えていないけれど、あの件に関してその後のフォローアップはなかったように思うと告げました。すると彼女は当時Mの上司であった現在うちの職場のNo2のお偉いさんのSさんにJapanSFOが言っているこの事件って知っている?と聞くと、なんと~No2のSさんでさえも、Mが解雇にあった後何となく事件の噂を聞いた記憶があるものの正式な報告が人事部長からMの直属の上司であるSさんに入っていなかったことが判明!
つまり人事部長、な~んにもしていなかったようです。これには僕の上司一気に憤慨! 彼女の態度が一転しました~(汗)。これはあってはならないこと!こんな件があればあなたがTravisについて守ろうとしたのが理解できる!人事部がそんなんじゃこの団体はおしまいだ!とまぁ~僕が想像した以上のリアクションがあり、こちらが戸惑ってしまうほどでした。
結局その話がきっかけでこの案件は急展開しまして、僕の上司、職場のNo2のSさん、そして人事部長が次の日に緊急会談。上司によると、緊急会談のはじめ人事部長は今まで通りのスタンスを崩さなかったのだか、僕の上司と職場のNo2のSさんがMと僕の件に関して尋ねると彼の顔は一転したそうです。
そして続けざまに、この事件事後対応があまりにも悪かったためJapanSFOはあなたに対してLGBTへの低い認識を持っているのではないかという思いに駆られてしまっているのです。だから同じことが起こらないようにと自分の部下の状況を憂慮しているのだと告げたそうです。すると人事部長は100%素直にあの件に関しての自分の非を認め、自分が何もしなかったことを彼らに告白したそうです。
そして改めて自分の対応の悪さを理解し、このTravisに関してもやはり自分の言い分は前回の失敗の再現になると気がついたようで、自分なりに最善の対処をすると約束したそうなのです。その上この2人は人事部長に君はJapanSFOに謝罪すべきではないのか?と提案し、人事部長もそれを受け入れたそうです。
これを聞いた僕は・・・そんな8年も前の案件を今更謝られてもな~というリアクションが正直なところでした。(汗) 後日、結局人事部長と僕は1対1で対面しまして謝罪をしてもらったのですが、僕も彼に8年前の件を持ってくるつもりもなく話の流れでこうなってしまい、それに別に人事部長を非難するつもりも何もなかったと告げておきました。最終的には、この時彼はTravisの件に関しても最善の対処をすると約束してくれましたので、結果オーライの終結を迎えましたが、この面談は今まで僕が体験した中で一番違和感満載の冷や汗ものでした。
人事部長に会う前の日に一応Travis君の方に、この件には触れない形で女性名が職場に流れることについて人事部に話していいだろうかと聞いてみたのです。すると彼も実は以前人事部の一斉メールで自分の女性名が入っていて少し気になったということを話してくれました。彼自身の別に隠している訳でもないけれど、自分の知り得ないところで広まるのは気分のいいものではないので、できればBettyではなくTravisとしてほしかったとのことでした。そしてそのことに気が付いてくれて大変うれしいとのことでした。
そんな感じで週の初めに始まったこの件は僕を精神的に物凄く疲労させてくれました。気まぐれとは言いませんが、別にそんなに正義感ブリバリででもなく、人権運動に躍起になっている訳でもなく気軽なつもりでお願いしたつもりがこんなおおごとになってしまい自分でも驚きました。
慣れないことはしない方がいいのかもしれないな~しばらくはなりを潜めておとなしく働いておこう・・・(笑)
でも皆さん、LGBTの人たちが困っていたら助けてあげてくださいな。
よろしくお願いいたします。 m(._.)m
しかし彼は性適合手術にはあまり興味がないようで、乳房を取り去ったものの、それ以外は手を付けていないので法律上はまだ女性となっているそうです。名前も法律上は(仮名)Bettyですが、通常の生活ではTravisを使っています。僕にとって初めてのトランスジェンダーの部下でしたので最初はいろいろと気を使っていましたが、3年たった今はもうそんなことも気にしないようになりました。
僕が調べたところによるとトランスジェンダーには元男性が女性になるMale to Female (MTF)や元女性が男性となるFemale to Male(FTM)がありまして、彼らは生まれ出てきた自分の性と自分の心が認識する性と一致しないものでして、基本的に生まれ出てきた性と心が一致する同性愛者とは基本的に全く違うものなのです。MTFで男性を好きになる人もいれば女性を好きになる人もいるし、FTMでも様々でなのです。
皆さんよく勘違いするのがドラッグクイーンと言われる女装する男性とMTF。マツコ・デラックスさんやミッツさんなどの女装する人たちは基本的に男性と生れてきて、自分のことを男性と認識しています。そして女装もエンターテイメントや仕事として割り切ってやっていることが多いのです。しかしはるな愛さんのようなMTFは自分が女性としての認識を持っているので女性として生きていこうとすることが多いのです。
そしてトランスジェンダー、FTMでもMTFでもすべての人が性転換手術をしたいと思っている訳でもなく、体に違和感があるもののメスを入れたくないとか、手術が怖いからとか、理由も様々なので手術を望まない人もかなりの人数でいるそうなのです。基本的に男性と生れて男性の格好をして生きていても、自分がトランスジェンダーと認識した時点で本人はトランスジェンダーとなるそうです。
話を戻しまして、ある日人事部長から予防接種を受けるようにとのEメールが来ました。僕の働く場所は医療機関なので予防接種は必要条件です。もちろん宗教上の理由や健康上の理由で受けたくない人は、その趣旨を説明して人事課にその趣旨の書類を提出しなくてはいけません。この予防接種通知はすべての人間ではなく、マネージャーレベルの人に複数に一度に出されたEメールでした。
このメールには部署、責任者名そしてその下に働く人たちの名前がすべて明記されているもので、僕が僕のセクションをみてみるとTravisと同じ苗字の部分にはTravisではなくBettyと書かれていました。もちろん人事部長は別に悪意があってBettyを記載したわけではなく、多分人事部にある正式名一覧表からコピーして載せたものなのだとわかります。
人事課からのメールはこういう感じで、彼らの持つ正式名称一覧表からの引用が多いので、通称名は記載されていないのです。でも僕はTravisの名前がBettyになっていることに違和感を感じました。なぜなら、これらのお知らせメールはたぶん受け取ったマネージャーが、自分の部下にそのまま転送して予防接種を自分の部下に通達すると思ったのです。
つまりTravisがも元女性だと知らなかった人さえも、Travisの知らないうちに彼のもともとの女性名前が広まってしまうということなのです。彼は別に元女性だったこと隠していないからいいのでは?と思ってしまいますが、自分に当てはめてみるとそれは少し違うような気がします。自分もゲイであることは隠していませんが、もし自分の知らないうちに知らない人たちまでが自分のセクシュアリティについての情報を流し広まっていたとしたらあまりいい気分がしません。
そんな訳でたぶん気軽にOKをもらえるだろう~という軽い気持ちで人事部長の方に彼の名前を記載する時はBettyではなTravisにしてもらえないだろうか?とメールで尋ねてみました。すると人事部長の返事はあっけなく、”それ無理!できません!” でした。
彼が言うには正式名称一覧表を基にメールを送っているので、通称名や正式ではないアメリカンネーム(アジアン系の人たちは正式名称よりもアメリカンネームを使っている人が多い)などはいちいち変換することはできない。法律上の名前が変更した場合のみ、正式名を人事課を通して申請し変更なくてはいけない!と言われてしまいました。
言われていることは僕もちゃんと理解できます。ですから僕も、そうですね。法律的なもしくは規定上で正式名称の記載が必要な書類等の場合はそれは理解できます。それにそれらのハイレベルの必要書類は目にする人の数もかなり限られていることでありましょうから、そのままでいいと思います。しかし、それほどレベルの高くない、予防接種の通達やお知らせ程度の複数の人に同時に渡るメールにはBettyではなくTravisを使ってくれないか?と頼んでみました。
すると人事部長の返事はやはり”それ無理!保証できません”。こちらもたくさんの人を管理する上でその人一人のことを完全にマニュアル的に直すことは保証できないとのことでした。それも理解できます。たとえばうちの職場にトランスジェンダーの人が20人いてすべてをチェックするとなると零れ落ちてしまう名前もあるかと思いますが、実際うちの職場には500人中1人しかいないのです。
僕は保証が欲しかったのではなく、なんとかトライしてみます程度の答えを期待していたのですがそれも得ることはありませんでした。僕はしかし彼は男性として生きて男性として暮らしているのです。彼は隠していないとはいえ、彼の知り得ない部分で会社が勝手に彼のもともと女性だったことを彼の同意もなく広めてしまうのは会社としてもおかしいのではないか?と伝えました。
そうしたら、人事部長はそれじゃ~彼に聞いてみよう。彼がいいのならそのまま、彼が嫌なのなら正式にこの職場での登録名を変えてもらおうじゃないか!と言ってきました。この時点で通常感情が低温の僕でもかなり怒りが湧き出てきてしまいました。僕は人事部長に彼に聞いたところで彼は別にいいよ~ということでしょう。でもそれは本当に全く問題なくOKという訳ではないのです。
彼の人生で彼はこういう経験をいくつも通り抜けてきたことでしょう。ですから彼はことを大きくしたくないがために別にいいよ~ということでしょう。しかしこれは本当に彼の本心かどうかはわからないのです。彼は女性と生れ出て、今男性として生きていることに恥じていないし、隠してもいないのは事実です。
だからと言って彼の知り得ない場所で会社の人事課が、たいして重要な内容でもない不特定多数の人に送るメールで、彼のもともとの女性の名前を勝手に発信していいことではないのです。彼の知らない人たちが、彼が知らない間に彼の女性としての名前を知るのは 男性として名乗って男性として生きている彼に失礼に当たると僕は考えます。
職場は従業員が安心して働ける場所を提供しなくてはならないのに、これはおかしい。ですからそういうことが起こらないように気を付けたり、そういうことをしないのが職場でのマナー、心遣い、職員を守るというものなのだと僕は考えますと伝えました。
実際これだけ言っても人事部長はあまりわかってくれないようでして、これ以上のメールでの会話は悪い方向へ行ってしまいそうなので僕は彼に、僕の直属の上司であるディレクターに話をして彼女に人事部長との話し合いの時間を持ってもらい、あなたたちが決めた決定に従いますと告げました。
僕はこの人事部長とのメール会話はすべて僕の部署の最高責任者にCCしていました。ですのでこのメール会話を読んだ彼女は休日だったにもかかわらずメール、Textそして電話もしてきました。僕はその後ミーティングがあり彼女とは直接話すことができませんでしたが、要約すると彼女の言い分は貴方の言いたいこともわかるが500人以上いる職場で小さい人事課ではなかなかそれらの対応が難しいのかもしれない。彼女の方も人事部長と話してなるべくできるように頼んでみるが、あまり期待できないかもしれないということでした。
家に帰ってこの件についてDさんに話してみると、彼は僕の言うことは100%理解できるし、職場は勝手にTravisの昔の名前Bettyをそれほど重要性のないメールに発信すべきではないとのことでした。しかし彼も職場の上層部の人間としての見解を述べると完全に気をつけることはなかなか難しいのだろう~と言っていました。
そしてDさんは、僕に今このタイミングで僕が人事部長とやりあってしまうのは得策ではないのかもしれないな・・・と心配していました。それも理解できます・・・(汗)。 現在僕の上司が僕の昇進をExcectiveTeamに提案しているところなのです。Dさんは僕がこんなことを今のタイミングでやってしまうと上の人たちに悪い印象を与えてしまうのではないかと憂慮しているのです。
僕も正直言ってBestなタイミングではないな~というのはわかっています。しかしながら自分の部下が嫌な目に合うのも黙って見過ごせないのですね…だからと言って自分が正義感にあふれる素敵な人間ではないというのも自分ではわかっているのですよ(笑)。何となく成り行き上、こうなってしまった感が大きいのですけれどね・・・
次の日職場に行ってみると、僕の上司の彼女が部屋に招いてくれて話を聞いてくれました。僕は大まかな話をして彼女もわかってくれましたが、彼女の言い分も先日とあまり変わらないものでした。僕は、彼女との話の終わりに正直に僕は今の人事部長のことをあまり信用していないというか、彼はLGBTの人たちについてあまり理解していないというか、それほど重要な問題でもないという個人的な感情があるのかもしれないと思っていますと伝えました。 それは前に僕に起こった事件で人事部長に相談しても何も得られなかったのでそれがよけい彼への偏見となってこのように行動してしまうのかもしれないのです。と
すると彼女はきょとんとして、前の事件って何?と聞いてきましたので、これは僕が働いて2年目くらいに起こった大昔のことで、あなたがまだ働く前のことなのですと この事件について話しました。大まかに話すとある別部署の上役Mに呼び出されて、同性愛は罪業(SIN)であり神は許さないと伝えられた件なのです。これを僕はこの人事部長に相談したのだが、結局何のその後の報告もなくMはそのまま在職しました。しかし最終的にMはこのあとにもとんでもない事件を起こし解雇されましたが、僕の件に関してのお咎めは何もなかったと記憶すると僕の上司に説明しました。
この記憶があるから今回僕がTravisの件に関してちょっといつもよりも苛立ってしまってるのかもしれない。これは僕が持つ人事部長への個人的偏見なのだろうから許してほしいと伝えました。これを聞いた僕の上司は顔色を変え、ちょっと待って・・・それしらない!ええ!?そんなことがあったのに人事部長は何もしなかったの?と聞いてきました。
僕はもう昔のことなのであまり覚えていないけれど、あの件に関してその後のフォローアップはなかったように思うと告げました。すると彼女は当時Mの上司であった現在うちの職場のNo2のお偉いさんのSさんにJapanSFOが言っているこの事件って知っている?と聞くと、なんと~No2のSさんでさえも、Mが解雇にあった後何となく事件の噂を聞いた記憶があるものの正式な報告が人事部長からMの直属の上司であるSさんに入っていなかったことが判明!
つまり人事部長、な~んにもしていなかったようです。これには僕の上司一気に憤慨! 彼女の態度が一転しました~(汗)。これはあってはならないこと!こんな件があればあなたがTravisについて守ろうとしたのが理解できる!人事部がそんなんじゃこの団体はおしまいだ!とまぁ~僕が想像した以上のリアクションがあり、こちらが戸惑ってしまうほどでした。
結局その話がきっかけでこの案件は急展開しまして、僕の上司、職場のNo2のSさん、そして人事部長が次の日に緊急会談。上司によると、緊急会談のはじめ人事部長は今まで通りのスタンスを崩さなかったのだか、僕の上司と職場のNo2のSさんがMと僕の件に関して尋ねると彼の顔は一転したそうです。
そして続けざまに、この事件事後対応があまりにも悪かったためJapanSFOはあなたに対してLGBTへの低い認識を持っているのではないかという思いに駆られてしまっているのです。だから同じことが起こらないようにと自分の部下の状況を憂慮しているのだと告げたそうです。すると人事部長は100%素直にあの件に関しての自分の非を認め、自分が何もしなかったことを彼らに告白したそうです。
そして改めて自分の対応の悪さを理解し、このTravisに関してもやはり自分の言い分は前回の失敗の再現になると気がついたようで、自分なりに最善の対処をすると約束したそうなのです。その上この2人は人事部長に君はJapanSFOに謝罪すべきではないのか?と提案し、人事部長もそれを受け入れたそうです。
これを聞いた僕は・・・そんな8年も前の案件を今更謝られてもな~というリアクションが正直なところでした。(汗) 後日、結局人事部長と僕は1対1で対面しまして謝罪をしてもらったのですが、僕も彼に8年前の件を持ってくるつもりもなく話の流れでこうなってしまい、それに別に人事部長を非難するつもりも何もなかったと告げておきました。最終的には、この時彼はTravisの件に関しても最善の対処をすると約束してくれましたので、結果オーライの終結を迎えましたが、この面談は今まで僕が体験した中で一番違和感満載の冷や汗ものでした。
人事部長に会う前の日に一応Travis君の方に、この件には触れない形で女性名が職場に流れることについて人事部に話していいだろうかと聞いてみたのです。すると彼も実は以前人事部の一斉メールで自分の女性名が入っていて少し気になったということを話してくれました。彼自身の別に隠している訳でもないけれど、自分の知り得ないところで広まるのは気分のいいものではないので、できればBettyではなくTravisとしてほしかったとのことでした。そしてそのことに気が付いてくれて大変うれしいとのことでした。
そんな感じで週の初めに始まったこの件は僕を精神的に物凄く疲労させてくれました。気まぐれとは言いませんが、別にそんなに正義感ブリバリででもなく、人権運動に躍起になっている訳でもなく気軽なつもりでお願いしたつもりがこんなおおごとになってしまい自分でも驚きました。
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