アメリカ西海岸の小さな町で 付き合い丸29年の2人
米国人彼氏Dさんと雑種犬Coco(没2020)と共にひっそりと 慎ましく暮す男の
地味でありふれた たれ流し的日常生活日記

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Delta Oneとは・・・
JFK空港で1泊
Queensでギリシャ料理
Park Hyatt New York



ニューヨークでの新しい朝がやって来ました。携帯を見ると外気はなんと−7℃。これは寒い!窓のそばに立つと、外気の冷気がじんわり伝わってくるほどの寒さだということがわかります。天気は快晴で風も強く、体感温度はさらに低くなりそうです。

ホテルの方が言っていましたが、晴天の時よりも雪が降っている方が暖かく感じるそうで、この日もその通りでした。さて、僕たちは普段は朝食を取らないタイプなのですが、このホテルではDさんのステータスのおかげで朝食が付いています。無料と聞けば何でも欲しがってしまう僕は、あまり乗り気でないDさんを半ば強引に連れて、レストランへ行ってきました(笑)。
Dさんのステータスだと、温かいものと冷たい飲み物が1つずつ、そしてメイン料理を頼むことができるそうです。メニューを見てみると、さすがのホテル価格。一番高いNY朝食セットは$60(約9千円)、コーヒー1杯が$12(約1800円)。ここに強制サービス料18%と税金が加わるわけですから、普段なら到底手の出ない朝食であります(汗)。

メニューにはアメリカンな朝食が並んでいましたが、なぜか冷やし日本そばがあったので頼んでみました。冷やし中華のように野菜がたっぷりトッピングされていて、チャーシューの代わりに焼き鮭。たれはゴマ風味のピリ辛です。日本人からするとかなり風変わりな日本そばで、朝からこんなものは食べないぞ~と思いつつも、味は悪くありませんでした。








この日はDさんのリクエストで Whitney Museum に行くことにしました。こちらは現代アートが中心の美術館で、人気スポットのハイラインのそばにあります。当初はホテルからのんびり散歩しながら向かう予定だったのですが、外気は−7℃。一応歩き始めてみたものの、肌を刺すような寒さで、手袋も帽子もまるで役に立たず、鋭いナイフのような冷気が体に突き刺さってきます。
数ブロック歩いたところで2人ともギブアップし、地下鉄で美術館へ向かいました。事前にネットでチケットを購入していたので、QRコードを見せて無事に入館。まずは最上階へ行き、そこから順に下のフロアへ降りていく作戦です。美術館はハドソン川のすぐそばにあり、対岸のニュージャージーや自由の女神も見渡せました。建物は天井が高く、すっきりとした印象です。







さあ、芸術を楽しみましょう〜!Dさんは比較的現代アートが好きですが、僕はと言えば、現代アートの良さがほとんどわからない人間です。芸術などわからぬ下層市民でありますので、現代アートを前にすると「ナニコレ?」「ゴミ?」「いたずら書き?」「ちょっとイッちゃってる人が作った?」という下等な感想しか出てきません(汗)。
Andy Warhol や Keith Haring が出てくると「これ知ってる!」と少し安心し、草間彌生さんの作品には「相変わらずわけわからんもの作ってるな〜」と悪態をついたり。中には本当にゴミを集めただけのような作品もあり、さすがのDさんも「これってホームレスキャンプにありそうだよね…」と感想を漏らすものまでありました。








こういう現代アートって、どこかのコネで“芸術”と認められたり、一部のお金持ちが気まぐれで気に入って購入して価値が上がり、その値段を見たアートを理解しない一般人が値段を基準にアートの価値を判断して美術的価値があると思い込んでそれが安定していくのかもしれませんね。

本当なら僕の理想としては「Whitney Museum 素敵だった〜」
-「日用品を再構成しているのが面白い。消費社会への批評的視線を感じます。」
-「何を美しいと感じるかという基準そのものを問いかけているようですね。」
-「この奇妙な空白、見れば見るほど意図的なノイズに思えてきます。」
-「不均衡さがむしろ緊張感を生んでいて好ましいですね。」By ChatGPT
などと高貴な感想をブログに書いてキラキラ輝きたかったのですが、残念ながらそこまで噓をつけるメンタルがないので正直に言ってしまいましょう。僕たちには現代アートの理解は難しく、見ているうちになんだか疲れてしまったというのが正直なところです。現代アートファンの皆さま、正直すぎて申し訳ありません!

もちろん素直に面白いな~とかちょっといいかも、と思えるものもありましたが、基本的にはWhitney Museum の作品の多くはそこまで、心を揺さぶるものがなかったようでした。その後は美術館を出て、寒空の下ハイラインを歩いて Vessel まで行きましたが、寒さのあまり2人とも会話する気力も失われてしまいました。結局地下鉄に乗ってホテルへ戻ることにしました。


   






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地下鉄に乗って、本日から数泊お世話になるホテルの最寄り駅にやってきました。地下鉄からホテルまではほんの数分。そしてついに、今回の滞在で楽しみにしていたホテルへ到着です。そう、今回のNYC滞在では Park Hyatt New York に泊まることにしたのです。

このブログの読者のメイン層は日本人のゲイ男子なのですが、僕のブログでは「航空会社のいい席に乗る」とか「キラキラ感のあるホテル」の名前を出すとアクセス数が驚くほど伸びるので、いつも通りいやらしいタイトルの日記にしてしまいました。
申し訳ありません!
しかしながら、やはり多くの人に読んでいただけるのは素直に嬉しいので、こういうタイトルはつい使ってしまいます(汗)。僕もDさんもNYCには何度も来ていますが、Park Hyatt New York に泊まるのは今回が初めてです。エントランスを見ても分かるように、他の著名なNYCのホテルのような派手さはなく、どちらかというと地味で落ち着いた佇まい。

入口には、ロビーフロアへ上がるためのエレベーターがあるだけです。そのエレベーターでロビーフロアに上がると、まずレストランがあり、そこをぐるりと回った先にチェックインカウンターがあります。しかしここもまた非常にこじんまりしており、僕が想像していた「Park Hyatt New York」の豪華さではありませんでした。








Dさんももっとグラマラスな空間をイメージしていたようで、アンダーズ東京の方がよほど華やかで存在感があると感じたようで、少し拍子抜けした様子でした。とはいえ、チェックインはとてもスムーズで、すぐに鍵を受け取り、マネージャーさんが部屋まで案内してくれました。

僕たちの部屋は中層階。窓の外にはカーネギーホールが広がるシティービューで、派手さはないものの、木目調の落ち着いたモダンなデザインでスタイリッシュです。ゆったりしたエントランスを抜けると広いバスルームがあり、大きなバスタブがあるのは嬉しいポイント。
さらに広々としたレインシャワーまでありました。寝室はそこまで広くはありませんが、これまで泊まったNYCのどのホテルよりもゆとりのある間取りで、居心地のよさを感じます。「

これがPark Hyatt New Yorkか…」と期待しすぎたせいか感動で震えるほどではありませんが、心地よい滞在ができそうです。25階にはプールやサウナやジムがあり、宿泊者はいつでもアクセスできるとのことでした。











チェックインを終えた後は、Dさんの部屋で飲むワインとユニクロの手袋を買うために、五番街(Fifth Avenue)まで散歩することにしました。さすが五番街、ものすごい人! ルイ・ヴィトンのトランクのような外装の工事中ビルや、記念撮影をする人で賑わうトランプタワーなど、ありとあらゆるブランド店が立ち並び、ここでは買えないものはないのでは?と思うほどの充実ぶりです。

皆さん買い物をした戦利品を持ちながら嬉しそうに道を歩いています。しかし、僕もDさんもそれほど物欲が強いわけではないので、洋服も靴も時計もバッグも、特に欲しいものはありませんでした。物欲が低いとこいう時は楽ですね~。その後五番街のユニクロでDさんが手袋を購入。
Dさん曰く「下着は銀座のユニクロ、手袋はマンハッタンの五番街のユニクロで買う」というのがちょっと嬉しいみたいです(笑)。さて、ワインを買って帰ろうかと思ったら、すぐそばがロックフェラーセンターでした。そういえばここのクリスマスツリーは有名だし、ちょうどライトアップが始まったばかりだったはず…ということで寄ってみることに。

途中、長い列があったので「これはクリスマスツリー待ちの列かな?」と思ったら、実はレゴショップや、いま話題のホットチョコレートのお店に並ぶ列でした。いや~寒いのにNYの皆さん、本当に気合い入ってますね。
僕たちは思っていたより混んでいなかったロックフェラーセンターのクリスマスツリーの目の前に到着。

やはりこのツリーは圧巻です。きらめく電飾、大きな金色の天使のオブジェ、そしてアイスリンク――まさに「アメリカのクリスマス!」という光景でした。ちなみにあのアイススケートは1時間で150ドル(約2万3千円)ほどするみたいです。










ここで数枚記念撮影をして、五番街をぶらぶらした後はホテルへ戻り、大きなバスタブで入浴してゆったりホテルタイム。日本で買ってきた発泡入浴剤のバブも持ってきていたので、より贅沢なバスタイムになりました。
そろそろ夕食の時間。この日の夕飯は、ニューヨーク在住の「美人妻さん」に教えてもらったフレンチレストランに予約を入れていました。

Dさんにとっては初めてのお店です。アッパーイーストにあるそのレストランは、昔ながらの雰囲気が漂い、今風のスタイリッシュさはありませんが、そのレトロな空気感が温かみを感じさせます。店内に入るとほぼ満席で、観光客というより地元の常連さんが多い印象。
僕たちの隣のテーブルにはフランス人の家族が楽しそうに食事をしていました。僕はこの日はお酒の気分ではなかったのでアルコールはDさんに任せ、食事に集中。まずは前菜としてフレンチオニオンスープとエスカルゴが運ばれてきました。このオニオンスープ、めちゃくちゃ美味しい! じっくり炒めたタマネギの深いコクに、とろけるチーズが合わさって本当に素晴らしい味です。エスカルゴもニンニクたっぷりのバター風味が効いていて絶品。

メインには、Dさんはビーフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮込み)。ほろほろに煮込まれた牛肉が寒いNYにぴったりの濃厚な味で、Dさん曰く「サンフランシスコで食べるものよりずっと美味しいね」とのこと。僕はこの日のスペシャルだったスカートステーキを注文。

マッシュポテトとインゲン豆が添えられたそのステーキは圧巻で、ステーキなのにナイフがいらないほど柔らかく、濃厚なソースが絶妙に合って、まるで別次元のステーキを味わっているようでした。サービスも程よく行き届いていて、お店の雰囲気もよく、地元のレストランでゆっくり楽しむような素敵な時間となり、Dさんも僕も大満足でした。


その後はホテルへ戻り、その日の感想を話しながら就寝しました。




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JFK空港で1泊




ニューヨークの朝がやって来ました。気温は1℃ということで、結構肌寒いですね。前日はNY時間の深夜12時に床についたのですが、僕が目覚めたのは午前5時。てっきり寝坊するかと思っていたのですが、しっかり目が覚めてしまいました。僕たちは3時間時差のあるカリフォルニアから来ているので、僕が起きだしたこちらの午前5時はカリフォルニアでは午前2時。体内時計がめちゃくちゃです。
一方のDさんはぐっすり眠ったようで、こちらの時間で午前8時になってようやく起き出した感じでした。羨ましいです~。ホテルの部屋にはもちろんコーヒーメーカーもあるのですが、正直あまり美味しいコーヒーや紅茶ではありませんでした。そこで「エスプレッソマシンがあるかな?」と思いラウンジに行ってみると、ちゃんと置いてありました。

そこで美味しいカフェラテを作って部屋に持ち帰りました。ラウンジではしっかりとした朝食も取れるようでしたが、この日はランチとディナーをがっつり食べる予定だったので、いつも通り朝食はスキップしました。そしてこの日は、ブルックリン在住の友人F&Jさんと一緒にギリシャ料理を楽しむことになっていました。











Fさんは日本人で、僕がブログを書き始めた頃から読んでくださっていて、彼らがカリフォルニアに遊びに来た時にお会いして以来のお付き合いなので、かなり長い関係になります。僕はNYCに行くと、ほぼ必ずと言っていいほどF&Jさんカップルに会っていただいていて、いつも素敵なNYCのグルメ情報を教えてもらっています。

僕は日本人の友人が少ないので、毎回こうして僕のために時間を割いてくれるお二人には感謝感激です。今回訪れたのは、シーフードが美味しいQueensのAstoriaにあるギリシャ料理店。NYCに来るとどうしてもこのお店に行きたくなります。サンフランシスコ・ベイエリアにもギリシャ料理店はあります。しかし、これらは中東系の方が経営していることが多く、シーフードが少なくケバブ系が中心なので、こちらのような本格的な海鮮ギリシャ料理はなかなか味わえません。Dさんも僕もギリシャのシーフード料理が大好きなので、今回の会食もこちらでぜひということで、お二人に一緒に行っていただきました。

彼らはホテルまで迎えに来てくれて、彼らと共にかわいい飼い犬にも久しぶりに再会。僕たちの宿泊先であるJFK空港近くのホテルから、車でQueensのAstoriaへ向かいました。Queensはブルックリンとはまた違った雰囲気の街で、車窓から街並みを眺めたり、久々の近況報告をしたりしているうちに、あっという間にお店に到着しました。







こちらのお店は人気店で、夕飯時は100%並ぶことになりますが、この日はランチの開店と同時に入店したので並ばずに好きな席に座ることができました。これはラッキーです。まずは再会を祝して乾杯! 料理も次々とテンポよく運ばれてきました。今回頼んだのは、ギリシャサラダ、タコのグリル、イカのグリル、イワシのグリル、そしてエビのグリル。
直火で焼かれた海鮮にオリーブオイルがたっぷりとかかっていて、食材の味をそのまま楽しめる最高に美味しい料理でした。さらにライス、レモンポテト、チャドなどの副菜も並び、テーブルはギリシャ料理の花が咲いたように華やかになりました。








平日のお昼にも関わらず店内は満席で、席待ちの人まで出ている様子でした。ここは明るい店内で、スタッフのサービスも良いので、いつ来ても素晴らしい体験ができます。4人ともお腹いっぱいになり、最後に記念写真を撮って楽しいランチを締めくくることができました。本当にF&Jさんには感謝でいっぱいです。
Dさんもとても楽しい時間を過ごせたようで、すごく喜んでくれました。食事の後、僕たちはマンハッタンへ向かいました。この日からはマンハッタンのホテルに宿泊する予定だったのです。するとF&Jさんが近くの駅まで送ってくれたので、僕たちはそこから地下鉄に乗り、その日からお世話になるホテルへ向かいました。

 






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Delta Oneとは・・・

さて、いろいろと思うところのあったデルタ航空の SFO–JFK 便ですが、今回は予定よりも30分ほど早く着陸しました。「お、素晴らしい!」と思ったのも束の間、どうやら早く着きすぎたせいかゲートの準備が整っていなかったようで、飛行機は誘導路で30分近く待機することに。

結果的には、そこまで早い到着とは言えませんでしたが、定刻どおりに着いてくれただけでもありがたいことですね。
いつもどおりしっかり多めのアルコールを楽しんでいたDさんは、飛行機を降りる頃にはかなり出来上がっていたように見えました(笑)。このあと荷物を受け取り、タクシーでホテルへ向かいました。
空港の外に出ると気温は3℃。「ああ、これがNYの冬か」と思わせる空気でしたし寒いことは寒いのですが、刺すような厳しさではありませんでしてほっとしと安心。タクシーやUberを待つ人の列はかなりの長さで、30分町くらいだったかな?さすが巨大都市の空港その光景にも圧倒されました。










今回のフライトは午後8時半過ぎの到着だったため、このままマンハッタンへ移動するのは避け、空港近くのホテルで1泊することにしました。こちらはDさんのハイアットのステータスのおかげで無料で宿泊することができました。部屋は空港近くのホテルらしいシンプルな造りで、窓からはブルックリンの街並みが見えました。
そしてこのホテルは、NYでは唯一カジノを併設しているホテルでもありました。せっかくなのでカジノエリアを少し歩いてみたところ、ギャンブルを楽しんでいるのはアジア系と黒人の方々が中心で、その他の人種の姿はあまり見かけませんでした。最近ラスベガスへ行きましたが、客層が全然違いますね。

僕たちは、ホテルには9時半くらいに着いたので、もう普通のレストランは営業しておらす、カジノのフードコートで唯一営業していたお店でワンタンヌードルを夜食としていただきました。そんなこんなで、NY時刻はすでに深夜12時。しかし体内時計はカリフォルニアの午後9時ということもあり、眠れるか少し心配でしたが、僕もDさんもあっという間に眠りに落ちました。

飛行機での移動は、基本的に座っているだけなのですが妙に疲れますね。






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さて、いつもより少し心地よいラウンジで過ごした後、すでに搭乗開始時刻となっていたためゲートへ向かいました。デルタ便は遅延もなく予定通りの出発とのこと。これは素晴らしいですね。ゲートに到着すると、すでに多くの乗客が乗り込んでおり、僕たちも座席へ向かいました。


今回の機材はボーイング767、ワイドボディの機体でした。僕たちは中央の2席を選んでいたのです。実際に座ってみると座席間の仕切りが驚くほど低く、プライバシーがほとんど保たれない不思議な構造。シートに関しては、正直なところ“我らがユナイテッド航空”のポラリスシートに軍配が上がりますね。
ある程度座席が埋まった頃、出発前のシャンパンが提供されました。ところが、Dさんが2杯目をお願いしたところ、アテンダントは「FAAの規則で1人1杯までなのです」とのお返事。Dさんは「そんな規則聞いたことないよ」と呆れていました。今の時代、調べようと思えば何でもすぐにわかるのですから、こうしたいい加減な説明は控えた方がいいのでしょう。

結局そのアテンダントは、なぜか“FAAルールでは1杯まで”と言ったにもかかわらず、2杯目を持ってくるという、なんとも腑に落ちない対応でした。親切なのか、仕事を簡略化したかったので、口から出まかせを言ってしまったのか判断に迷うサービスでしたが、ともあれ乾杯です。











僕たちの区画を担当していたのは3名の男性アテンダントで、皆さん見事なまでに“ステレオタイプなゲイ”といった雰囲気。それ自体は問題ではありません。むしろその方が好きかも(笑)。しかし、そのうちの1人が一度も微笑まず、まるで不機嫌なのかと思うほどの表情でサービスをしていたのです。

アメリカの航空会社では時折こうしたアテンダントに遭遇しますが、「サービス業が苦手なら、なぜこの仕事を?」と思ってしまうほどでした。以前ラスベガスへ行った時のユナイテッド便でも同じタイプの方が担当でしたね。
気を取り直しつつ、飛行機は定刻通りにサンフランシスコを離陸しました。
安定飛行に入るとドリンクサービスが始まり、シャンパンと温めたナッツが提供されました。しかしその直後、間髪入れずに食事が到着。ウェルカムドリンクを楽しみ、ナッツを食べはじめたばかりなのに、もう食事です。普通は最初のドリンクを飲み終えるまで少し間を置くものでは?と、ついユナイテッド航空やANAなどと比較してしまいました。

ウェルカムドリンクを楽しむか、ナッツを諦めるか、あるいは食事が冷めるのを覚悟するか……そんな奇妙な選択を迫られる展開。デルタのサービス担当者は、このあたりの流れをあまり重視しないのでしょうか。それともこういうサービスを受けたことがないのだろうか?

さて、このDelta Oneではオンラインで事前に食事を予約できるのですが、今回の便では特別メニューも用意されており、僕はチリ産シーバス、Dさんはイタリアンミートボールを選んでいました。









ところがシステムエラーで、なぜか僕たち両方のオーダーが“シーバス”になってしまっていたとのこと。他の乗客にも2人でチケットを購入した場合、2人とも同じオーダーになるという問題が出ていたようです。ただ、幸いミートボールは1食だけ余っていたようで、それをDさんに提供できると言われました。


そして僕の元に届いた“シーバス”は……なぜかサーモン。アテンダントに尋ねると「今回搭載しているのはサーモンのみです」との返答。事前予約のメニューにははっきりシーバスと書かれていたのに、どういうことかと聞くと、パーサーがやってきて「ケータリングのラベルにはシーバスと書いてありますが、実際に積んでいるのはサーモンだけなのです」との説明。
いやいや、一体何のための事前オーダーなんだ? サーモンとシーバスの違いすら説明がなくそのまま提供されるとは…。パーサーは丁寧に謝罪してくれましたが、僕はユナイテッド航空でここまでの齟齬を経験したことがありません。僕は魚は好きですが、サーモンはそこまで得意ではないのです。

するとパーサーが「マッシュルームラビオリへ変更できます」とのこと。多分このチョイスが一番人気がなくて余っていたのかな?僕は「シーバスがないならビーフリブにします」とお願いしましたが、どうやら人気メニューだったらしく、内部調整に手間取っている様子。かなり待たされた末、何とかビーフリブが提供されました。






味は文句なくおいしく、これはユナイテッド航空の機内食時より良かったです。
食後はシートをフルフラットにして昼寝をすることにしました。

今回のDelta Oneの総評としては、
・空港ラウンジは素晴らしい
・シートは古くプライバシーなしで好きになれない
・アメニティバッグは好印象
・アテンダントのサービスの質にムラが大きい
・ドリンクのリクエストは、覚えられないのか?再度頼む必要がある
・食事の事前予約システムは機能していないに等しい
・メニューと実際に搭載されている料理が違う

といったところです。

僕たちが予約した時はDelta Oneの“最安値”だったのでまだ納得できますが、その数週間後にはユナイテッドと同等の1人90万円近い値段になっていたので、この内容でその価格は考えてしまいますね。

辛口になりましたが、Delta Oneはデルタ航空の“旗艦サービス”としての位置づけなのですから、もう少し洗練された体験であってほしいというのが正直な感想です。アメリカの航空会社に日本的なきめ細やかさを求めるのは酷かもしれませんが、それでも“アメリカなりの良さ”がもう少し表れていたら良かったな、と思いました。



結局デルタ航空の浮気は本気にならないような気がしてきました(笑)。
帰りの便はどうでしょうか?


 




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さて、空港にていよいよチェックイン。そう、今回は長年お世話になってきた“我らがユナイテッド航空”から浮気をしてしまい、なんとデルタ航空を利用することにいたしました。飛行機好きの方やサンフランシスコ・ベイエリアにお住まいの方ならご存じの通り、サンフランシスコ国際空港はユナイテッド航空の牙城ともいえる存在で、主要拠点(HUB)となっています。

つまり、ユナイテッド便は国内外ともに就航都市が非常に広く、「時間通りに飛べば」 これほど便利な航空会社はありません。
特にサンフランシスコ発の日本行きとなると、ユナイテッドおよびスターアライアンス各社を除けば、運航しているのはJALとZIP-AIRのみ。デルタ航空もアメリカン航空も日本便は飛ばしていないため、どうしてもユナイテッド航空系を利用する流れになってしまうのです。
さて、NYC行きが決まってからは、飛行機好きのDさんが早速リサーチ開始。サンフランシスコ〜NYC間は西海岸と東海岸を結ぶ長距離路線で、直行便でも5-6時間前後かかります。となると出てくるのが、Dさんの「エコノミーでは飛びたくない」病。そこで国内線ファーストクラスの価格を調べ始めました。

ところが、我らがユナイテッド航空の価格設定はまさに強気。往復のファーストクラスが、なんと一人 6,000ドル(約90万円)。この金額であれば、日本へビジネスクラスで往復できてしまいます。我が家の家計では、小旅行で1人90万円、2人で180万円の航空券など到底無理(涙)。「これはもうエコノミーで行くしかないね」と、ほぼ結論が出かけていました。









そんな折、Dさんがふと「デルタやアメリカンはどうなんだろう?」と気まぐれで調べてみたところ、こちらはなんとユナイテッドの半額以下。これにはDさんも心が大きく揺れたようです。アメリカではユナイテッド、デルタ、アメリカンが御三家ですが、サービス品質で定評があるのはデルタ航空。

しかも、サンフランシスコ〜NYC間は大陸横断便として特別仕様のファーストクラス「Delta One」が設定されており、ユナイテッドのポラリスクラスに相当するフルフラットシート、さらに国際線クラスのこだわりの食事とドリンクが提供されるとのこと。
僕自身、デルタを利用するのは久しぶりでしたし、値段も半額以下でサービスも良いのであれば、一度乗ってみるのも悪くありません。
こうしてDさんの提案を受け入れ、今回はデルタ航空のDelta OneでNYCまで飛ぶこととなりました。格安食材を売るスーパーマーケットでやりくりして地味に自炊し、比較的高価な夕飯の外食はせずコツコツ節約してきたからこそ、こうした贅沢もたまにはできるのだなぁと、しみじみ思うのでした(笑)。

デルタエアラインのラウンジにも入りましたが、我らがユナイテッド航空のラウンジよりもすっきりとしてモダンで広い窓がありかなり好印象です。来ているお客さんも心なしかユナイテッド航空のお客さんよりも品があるような気がしました(笑)。食べ物の方も悪くなかったです。



これは浮気が本気になってしまうかもしれないな~(笑)。


 


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サンクスギビングは、だれも招待せず2人だけで巨大なステーキを焼いてひっそりと過ごしました。Dさんは半分ですが、僕は完食してしまうという、恐ろしい胃袋は健在でした(笑)。家で食べると本当に安上がりですね~。2人分の食材でたぶんレストランへ行った時の1/3くらいのコストで済みました。

4連休というのは本当に嬉しい休暇。ほとんど何もしないでゆっくり過ごせました。
さて少し前のことですが、夕食を終えてソファに座り、音楽を聴きながらDさんと話していたときのこと。Dさんがネットニュースで見たらしく「NYのロックフェラーセンターのクリスマスツリーって見たことある?」と聞いてきました。

僕は「何度かあるよ」と答えたのですが、Dさんは意外にも一度も見たことがないとのこと。冬のマンハッタンはとても寒いけれど、クリスマスのイルミネーションは本当に華やかで美しいよ、と話すと、「それなら見に行こうか」という流れになりました。









そこで僕は、「どうせ行くなら、NYフィルの公演も興味ある?」と聞いたところ、Dさんは「いいね!」と即答。そこでNYフィルのサイトを覗いてみると、いくつか魅力的な演目が並んでおり、その中にドヴォルザークの《新世界より》がありました。いわゆる“王道”ではありますが一度生で聴いてみたいと思っていたので提案すると、Dさんは「知らない曲だ」とのこと。

そのとき改めて、日本の音楽教育のすごさを実感しました。というのも、アメリカでは中規模から大都市圏でないと公教育の中で体系的な音楽の授業がほぼ存在せず、とくにクラシック音楽に触れる機会が驚くほど限られているようです。さらに、Dさんのように経済的に恵まれない地域・家庭で育ち、両親が音楽に興味を持っていない場合、子どもがクラシックに触れる機会はほぼ皆無のまま大人になるみたいですね。
一方、日本では小学校の頃から音楽の授業があり、童謡から世界の音楽、クラシックまで幅広く触れることができます。そのため、多くの日本人は“有名どころ”のクラシック曲なら題名さえも知っていることが多いと思われます。また、昭和時代の僕の子どもの頃は「音楽に触れさせることが良い」とされていたようです。

わが家でも小学1年から6年頃までピアノの先生が毎週家に来て、坊主頭の兄弟3人まとめてピアノ部屋に“閉じ込められ”(笑)、強制的にレッスンを受けていました。当時は嫌で仕方なかったのですが、振り返るともっと真剣にやっておけば良かったなと思いますし、両親が与えてくれた環境のありがたさを今ではしみじみ感じます。










話を戻すと、米国では家庭環境や住んでいる目地の規模、家庭の経済状況によってクラシック音楽に触れる機会が極端に分かれるため、一般的な日本人からすると驚くほど多くの人がクラシックを知らないことがあるそうです。Dさんも例に漏れずその一人で、日本人なら誰でも知っているであろうクラシックの定番も知らないことが多かったのです。

僕もそんなに知っている人では全くないのですが、僕に付きあってコンサートに何度か行くうちに良さを知り、「こんな音楽に子どもの頃から触れていたなんて素敵だね」と言ってくれるようになりました。今では僕が「シンフォニーを聴きに行きたいな」と言うと、喜んでついてきてくれます。

そんな流れで、ちょうどマンハッタンでは今週からロックフェラーセンターのクリスマスツリーが点灯し、しかもNYフィルでは《新世界より》の演奏もあるということなので、休暇を取ってNYCへ小旅行に行くことにしました。NYCには仲良くしてくれる友人も数名いるので、彼らとも食事をしつつ、楽しい時間を過ごせたらと思っています。

今回は昼の便だったため、早起きする必要もなく、のんびり家を出て空港へ向かいました。






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世間では感謝祭も終わり、ほっと一息といった空気が漂う米国ですが、ブログ記事はしばらく渋滞しておりまして、今回は1か月以上前――10月中頃のお話になります。もっと頻繁に書ければよいのですが、仕事を終えて帰宅し、夕飯の準備をして……となるとなかなかブログに手が回らない日も多いのですよね。




さて、このブログにもしばしば登場する“お騒がせ娘”のJさんは、フィリピン系アメリカ人。Dさんと同い年で、Dさんが20代の若かりし頃に職場で知り合って以来の、長いお付き合いの友人です。とても良い人なのですが、精神年齢が実年齢に追いついておらず、20代後半~30代あたりで時間が止まってしまったかのようなチャーミングな方でもあります(笑)。

そのせいか仕事も長続きせず、何度か解雇されてしまい、現在は「お母さんのお世話」を名目に長く仕事から離れた生活をしています。彼女には5歳年下の弟がおり、こちらは真逆。30年近く同じ職場で働き、役職も上がり、共働きの奥さまと2人のお子さんと共に安定した暮らしを送っています。そして彼らには84歳になるお母さんがいらっしゃいます。
以前は彼女が腕を振るうクリスマスディナーをご馳走になっていましたが、ここ数年は年齢のこともあり、外食でご一緒するようになりました。ただ、年に一度のクリスマスだけでは寂しいので、「たまにはお母さんを招いてホームパーティーをしましょう」となったのです。

ホームパーティーは準備が大変ではありますが、お客様を迎えるとなれば家全体の掃除にも気合いが入り、いつも手を抜きがちな場所までしっかり磨き上げる良い機会でもあります。家がピカピカになると、こちらの気分も自然と上向きますね。当日は、Jさん、お母さん、弟さん夫妻、そしてお子さん2人の計8人が集合し、なかなかの大所帯のパーティーになりました。








まずは軽いおつまみとワインで久々の再会を祝して乾杯。お母さんは以前より外出が難しくなり、痛風もあると聞いて心配していましたが、思ったよりお元気そうで安心しました。「来年85歳になるから、誕生日は大好きなハワイで祝いましょう」と誘ってくださり、とても嬉しくなりました。ぜひ実現したいものです。

この日のメニューは、野菜サラダ、自家製ポテトサラダ、フィリピン系のお店で買ったパンシット(フィリピン焼きそば)、そしてメインにBBQリブを用意。フィリピンの方々は白米がお好きなので炊こうか悩みましたが、「そんなに食べられないから大丈夫」とのことでパンシットのみでいくことに。
でも十分な量で安心しました。皆さん空腹で来てくださったようで、「美味しい!」と喜んでもらえてこちらもホッと一息。食後は子供たちのリクエストでUNO大会へ。子供たちは本気モードで大はしゃぎ。家によって独自ルールがあることが多いUNOですが、今回も「え、そうなるの?」という謎ルールが飛び交っていて面白かったです。








その後は別のカードゲームに移行。子供が身振り手振りでお題を表現し、大人が当てるというもの。子供の全身を使った一生懸命な姿が微笑ましく、我が家には子供がいないこともあって、いつもと違う温かい時間が流れました。子供と過ごす時間って、ほどよく疲れるけれど心が満たされるんですよね。
パーティーの途中にネコさんの御飯の時間になったので、彼らがが裏庭やって来ました。するとネコ大好きな娘さんが大興奮でネコさんをじっと見つめていましたが、我が家のネコさんはやっと僕達に慣れてきたくらいなので、新顔の人間がいることに気が付くと驚いて家の下に隠れてしまいました(汗)。









たっぷり遊んだあとは、温かいアップルパイにアイスクリーム、そしてバナナクリームパイをデザートとしてお出しして、皆さんで堪能。以前はもっと賑やかだった彼らですが、今回は皆年齢を重ねたのか、DさんもJさんもあまりお酒を飲まず、ゆったり落ち着いた雰囲気のパーティーでした。
「また集まりましょうね」と言い合いながら、それぞれ家路につきました。我が家は普段、外部との交流が多いほうではありませんが、たまのホームパーティーはやっぱり温かくて楽しいものだなと改めて感じました。これからどんどん年を取っていきますから、今繋がっている人とのかかわりももっと大切にしていきたいですね。

皆さんは、ホームパーティーを開いたりしますか?



  



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