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アメリカ西海岸の小さな町で 付き合い丸29年の2人
米国人彼氏Dさんと雑種犬Coco(没2020)と共にひっそりと 慎ましく暮す男の
地味でありふれた たれ流し的日常生活日記

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新しい朝がやって来ました。窓からカーネギーホールを眺めると、うっすらと雪化粧が施されているようでした。どうやら夜のあいだに少しだけ雪が降ったようです。気温を見ると0℃。前日よりもずっと暖かく、ホテルの方が「雪が降る日は晴天より暖かいものですよ」と言っていたのは本当なのだと実感しました。
さて、この日はDさんが仕事で知り合った方と朝食の会食がありました。僕も誘われたのですが、ご存じの通り僕は人と会うことがあまり得意ではなく、ましてや知らない人と朝から顔を合わせるのは絶対に無理!ということで、一生懸命誘ってくるDさんに対して、断固としてNOを突きつけ、「これ以上絶対に誘わないで!」と言わんばかりの強い口調でお断りしました。

せっかくの休暇に知らない人と会うなんて、本当に勘弁してほしいのです。











そんなわけで、この日は朝散歩をしてから、例のホテルの無料朝食でもいただこうと思っていました。しかし、窓の外に広がる雪化粧の寒々しい街並みを見ると、急に散歩に行くのが面倒になってしまいました。温かいベッドの上でひとりでうだうだ過ごしているうちに、予約していた朝食の時間が近づいてきたため、まずは朝食を先にいただくことにしました。

今回のホテルではレストランでの朝食に加え、前夜に頼んでおけばルームサービスで朝食を部屋に届けてくれるとのこと。パークハイアット・New Yorkの部屋で街並みを眺めながら朝食をいただく、そんな経験を一度してみたいと思い、事前に注文しておいたのです。
時間ぴったりにドアベルが鳴り、アジア系のお兄さんがテーブルとともに朝食を運んできてくれました。「お食事は窓際にセットいたしましょうか?」と丁寧に聞いてくださったので、そのようにお願いしました。お兄さんは手際よくテーブルをエレガントに整え、テーブルの下に隠れるように設置されていた保温箱から、アツアツの朝食を並べてくれました。

今回頼んだのは、スカートステーキと目玉焼きのプレート。お値段はメニュー表記で45ドル(約7千円)。下には炒めた野菜とポテトが添えられています。「う〜ん、なんて素敵なんだ」と、僕は一人で大喜び。冷めないうちにいただくと、もう、本当においしい朝食でした。お肉は柔らかく風味豊かで、朝からこんな贅沢なステーキを食べていいのだろうかと思ってしまうほどの満足感でした。













朝食のあとは体も温まり元気も出てきたので、寒空の下、朝の散歩に出かけることにしました。泊まっているホテルからセントラルパークはすぐ近くということで、少しだけ公園内を歩いてみることにしました。残念ながら紅葉の時期はすでに終わり、木々は枝だけになって少し寂しい景色ではありましたが、公園越しに見える高層ビル群のコントラストが美しく、ジョギングしているイケメンさんや、馬車に乗ってはしゃぐ観光客の姿を見ると、こちらも自然と温かい気持ちになります。

さらに進むとアイスリンクがあり、大勢の人がスケートを楽しんでいました。僕はそのまま東側へ抜け、マディソンアベニューへ向かいました。実は、ホテルのマネージャーから「このホテルのアメニティに使われている石鹸などはLe Laboのもので、お店を訪れてルームキーを見せると香水のサンプルギフトがいただけますよ」と教えてもらっていたのです。タダでもらえるものには目がない僕としては、これは見逃せません(笑)。
幸いにもLe Laboのお店はセントラルパークを抜けてすぐの場所にありました。ちょうど唇が乾燥していたのでBalmを購入しつつ、「ルームキーを見せるとギフトがいただけると聞いたのですが…」と控えめに尋ねると、お店の方が「はい、もちろんです!」と嬉しそうに言って、立派なギフトを渡してくれました。

僕は普段、香水を身につけることはほとんどないのですが、クローゼットや、シーツを掛ける前のマットレスに軽く吹きかけることがあり、そうすると脂ぎった中年の加齢臭で満ちている部屋の空気が少し柔らぐ気がします(笑)。強い香水の香りは苦手ですが、ほんのり香る程度なので、加齢臭でお悩みの方にはおすすめです。












散歩を終えてホテルに戻ると、ちょうどDさんも朝食会を終えて戻っていました。ここからはDさんのショッピングに付き合います。ご存じの通り、カリフォルニア州では動物愛護の観点から、フォアグラやフカヒレスープの販売が禁止されています。このブログを読んでくださっている方ならお分かりだと思いますが、Dさんも僕もフォアグラが大好き。
旅行の際、入手できる国や都市では必ず購入して持ち帰ります。NYCでもフォアグラがまだ購入できるとのことで、NY在住の美人妻さんから「キャビアのコースが楽しめるお店でフォアグラのテイクアウトができる」と教えていただき、さっそく訪れてみました。

お店は豪奢で少し成金趣味の匂いを感じさせる雰囲気でしたが、スタッフの方は親切で、扱っているフォアグラについて丁寧に説明してくれました。今回はフランス産のフォアグラを一つ購入。















その後、ぶらぶらとPark Avenueを歩いてグランドセントラル駅に向かいました。ここは日本でいう東京駅のような存在でしょうか。以前フォアグラとキャビアのお店があった記憶があったので行ってみると、しっかり残っていました。こちらにはムース状の比較的お手頃なフォアグラもあったので、それも追加で購入。年末のカウントダウンのおつまみとして活躍してくれそうです。









このあと僕たちは5番街へ戻り、南下しながら本日のランチのお店「THE GALLERY by odo」に向かいました。NY在住で、いつも素敵な情報をInstagramで発信されている方が紹介していたお店で、僕としてはとてもNYらしい雰囲気のレストランだと思い、Dさんに話したところ「ぜひ行ってみよう!」ということで予約を入れました。

Michelin-starred chefであるHiroki Odo氏が監修しているらしく、店内は洗練された雰囲気。寿司系のメニューが中心のようですが、ハンバーガーなどもあって気取りすぎない感じが心地よいです。僕たちは日本酒とビールで乾杯しました。おつまみにはチキン南蛮を注文。
甘すぎるタレを使う店が多い中、ここのタレはすっきりとした甘みで、タルタルソースも恐らく自家製。ゆずのピールが入っているのか、ところどころに爽やかな香りが広がって、とても良いアクセントになっていました。メインには、Dさんは三色マグロ丼、僕はちらし寿司を選びました。

Dさんのマグロは、中トロも大トロも口の中でとろけるほど美味だったとのこと。僕のちらし寿司には鮭、マグロ、鯛、いくら、玉子焼きが入っており、日本で食べるものと遜色のない美味しさでした。洋食が続いていたので、このタイミングで和食にありつけたことがとても嬉しかったです。


このお店は本当に気に入りました。次回NYを訪れた際には、ぜひ夕食にも利用したいと思います。やはり良い情報は現地の方に聞くのが一番ですね。





     





https://caviarrusse.com/

https://www.odogallery.nyc/









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Whitney Museumで心ゆくまで現代アートを堪能したあとは、いったんホテルに戻ってのんびり休憩し、この日のメインイベントへ向かいました。今回の旅の目的のひとつでもあった、ニューヨーク・フィルハーモニックによるドヴォルザーク《新世界より》の演奏を聴きに行くのです。

僕たちは夜の演奏会のチケットを購入したつもりでいたのですが、実際にはなぜか午後2時の公演でした。午後7時開演と思い込んで全ての予定を組んでいたため、事前に確認し直して本当に良かったです。危うく午後7時に会場へ行って「本日の演奏はすでに終了しました」と言われるところでしたね。
リンカーンセンターに到着すると、すでに多くの人たちが集まっており、それぞれ思い思いに時間を過ごしていました。僕たちも泡ワインを注文し、これから演奏される曲目を軽く復習したり、周囲のお客さんを眺めたりしながら、会場の雰囲気にゆっくりと浸りました。

ほどよく泡ワインで気分がほぐれたころ席に着くと、会場はほぼ満席。やはりNYフィルの人気の高さを実感させられます。今回の演奏は著名なGustavo Gimeno氏の指揮で、BernsteinやGershwinの作品に加え、新世界も演奏されるとのことで期待が膨らみます。

そしていよいよ開演。










最初に演奏されたBernsteinとGershwinの2曲は、僕自身には馴染みのない曲でしたが、どちらも迫力と躍動感に満ち、思わず引き込まれてしまいました。小休止を挟み、いよいよ真打のドヴォルザーク《新世界より》。これはもう圧巻でした。この曲は王道中の王道で、僕も冒頭から終わりまで全てを知っている曲ですが、その“知っている音楽”が目の前で最高のクオリティで響き渡るという体験は感激そのもの。

ずっとこの時間が続けばいいのに、と心から思えるほどでした。
こうした体験は、物欲を満たす感覚とはまったく異なり、心の芯からじんわりと温かくなるような、しかも長く余韻の残る満たされ方なのだと改めて感じました。演奏が終わると観客全員がスタンディングオベーションで、素晴らしい演奏への感謝を表しました。このような貴重な時間を味わえたこと、そしてその経験を共有できる相手がいることに、深い感謝の気持ちが湧き上がりました。













演奏の余韻を楽しむため、近くのバーで泡ワインとおつまみをいただきながら、感じたことを語り合いました。実は僕にとって《新世界より》は、人生3枚目のレコードでもあります。ちなみに1枚目と2枚目は、小学生のときに母が買ってくれたベートーベンの《運命》と松田聖子の『スコール』でした(笑)。

そんなわけで、この曲には小学生の頃から特別な思い入れがあり、母とも何度も一緒に聴いた曲でした。そのため、今回の生演奏では、亡き母との思い出が鮮やかに蘇り、母と一緒にこの演奏を聴きたかったな、と込み上げてくるものがありました。香りが記憶を呼び戻すとよく言われますが、音楽にも同じような力があるのですね。
最近、母の記憶を思い出そうとしてもどうしてもぼんやりしてしまうことが多かったので、この記憶はほとんど忘れ去られていたといってもいいくらいのものでしたので、小学生のころの温かな思い出が鮮明に蘇ってくれたことが、本当に嬉しかったです。フォアグラと生ガキをつまみながらこの話をDさんにすると、彼もウルッとしながら聞いてくれました。あぁ、本当に音楽とは素晴らしいものですね。

物を買うよりも、五感を感じられるものに消費することはいいことであるとよく聞きますが、こういう経験をすると本当にそうだな~と思えます。正直言いますとこのコンサートのチケットは貧乏性の僕としては購入するのにドキドキしてしまう感じのお値段でしたが、お値段以上の経験や昔の記憶を思い起こすことができて嬉しかったです。

また、この日の経験も時がたった時に思い出して温かい気持ちを思い出させてくれることでしょう。












演奏の後はホテルへ戻ってお風呂で一息つき、ゆっくりしたあと、夕食を食べに出かけました。この日は急遽予定が変わったこともあり、予約が取れる店を探して、何とか見つけたイタリアン食材店・Eatalyの一角にあるレストランに席を確保してから向かいました。
店内は大盛況でほぼ満席でしたが、予約をしていたおかげですぐに着席できました。僕たちはファミリースタイルでスープ、ピザ、パスタを注文し、ワインと一緒にシェアしながら味わいました。レストラン自体はカジュアルで落ち着いた雰囲気とは言えませんが、明るく楽しい空気があふれ、気持ちの良い時間を過ごせました。
Eatalyは、サンフランシスコにも支店がありますが、こちらは総本店のようです。イタリアでもこのお店があるそうで、NYCにはじめてアメリカのこの支店を作ったとのことで、食べ物は結構本格的でおいしかったです。













お腹いっぱいになったので、帰りは少し寒かったものの歩いてホテルへ戻ることにしました。途中にはメリーゴーラウンドがあり、エンパイア・ステート・ビルが見え、タイムズスクエアも通り、街を歩くだけでエンターテインメントに満ちあふれたニューヨークを感じることができました。
いやぁ、ニューヨークって本当に楽しいですね!




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ニューヨークでの新しい朝がやって来ました。携帯を見ると外気はなんと−7℃。これは寒い!窓のそばに立つと、外気の冷気がじんわり伝わってくるほどの寒さだということがわかります。天気は快晴で風も強く、体感温度はさらに低くなりそうです。

ホテルの方が言っていましたが、晴天の時よりも雪が降っている方が暖かく感じるそうで、この日もその通りでした。さて、僕たちは普段は朝食を取らないタイプなのですが、このホテルではDさんのステータスのおかげで朝食が付いています。無料と聞けば何でも欲しがってしまう僕は、あまり乗り気でないDさんを半ば強引に連れて、レストランへ行ってきました(笑)。
Dさんのステータスだと、温かいものと冷たい飲み物が1つずつ、そしてメイン料理を頼むことができるそうです。メニューを見てみると、さすがのホテル価格。一番高いNY朝食セットは$60(約9千円)、コーヒー1杯が$12(約1800円)。ここに強制サービス料18%と税金が加わるわけですから、普段なら到底手の出ない朝食であります(汗)。

メニューにはアメリカンな朝食が並んでいましたが、なぜか冷やし日本そばがあったので頼んでみました。冷やし中華のように野菜がたっぷりトッピングされていて、チャーシューの代わりに焼き鮭。たれはゴマ風味のピリ辛です。日本人からするとかなり風変わりな日本そばで、朝からこんなものは食べないぞ~と思いつつも、味は悪くありませんでした。








この日はDさんのリクエストで Whitney Museum に行くことにしました。こちらは現代アートが中心の美術館で、人気スポットのハイラインのそばにあります。当初はホテルからのんびり散歩しながら向かう予定だったのですが、外気は−7℃。一応歩き始めてみたものの、肌を刺すような寒さで、手袋も帽子もまるで役に立たず、鋭いナイフのような冷気が体に突き刺さってきます。
数ブロック歩いたところで2人ともギブアップし、地下鉄で美術館へ向かいました。事前にネットでチケットを購入していたので、QRコードを見せて無事に入館。まずは最上階へ行き、そこから順に下のフロアへ降りていく作戦です。美術館はハドソン川のすぐそばにあり、対岸のニュージャージーや自由の女神も見渡せました。建物は天井が高く、すっきりとした印象です。







さあ、芸術を楽しみましょう〜!Dさんは比較的現代アートが好きですが、僕はと言えば、現代アートの良さがほとんどわからない人間です。芸術などわからぬ下層市民でありますので、現代アートを前にすると「ナニコレ?」「ゴミ?」「いたずら書き?」「ちょっとイッちゃってる人が作った?」という下等な感想しか出てきません(汗)。
Andy Warhol や Keith Haring が出てくると「これ知ってる!」と少し安心し、草間彌生さんの作品には「相変わらずわけわからんもの作ってるな〜」と悪態をついたり。中には本当にゴミを集めただけのような作品もあり、さすがのDさんも「これってホームレスキャンプにありそうだよね…」と感想を漏らすものまでありました。








こういう現代アートって、どこかのコネで“芸術”と認められたり、一部のお金持ちが気まぐれで気に入って購入して価値が上がり、その値段を見たアートを理解しない一般人が値段を基準にアートの価値を判断して美術的価値があると思い込んでそれが安定していくのかもしれませんね。

本当なら僕の理想としては「Whitney Museum 素敵だった〜」
-「日用品を再構成しているのが面白い。消費社会への批評的視線を感じます。」
-「何を美しいと感じるかという基準そのものを問いかけているようですね。」
-「この奇妙な空白、見れば見るほど意図的なノイズに思えてきます。」
-「不均衡さがむしろ緊張感を生んでいて好ましいですね。」By ChatGPT
などと高貴な感想をブログに書いてキラキラ輝きたかったのですが、残念ながらそこまで噓をつけるメンタルがないので正直に言ってしまいましょう。僕たちには現代アートの理解は難しく、見ているうちになんだか疲れてしまったというのが正直なところです。現代アートファンの皆さま、正直すぎて申し訳ありません!

もちろん素直に面白いな~とかちょっといいかも、と思えるものもありましたが、基本的にはWhitney Museum の作品の多くはそこまで、心を揺さぶるものがなかったようでした。その後は美術館を出て、寒空の下ハイラインを歩いて Vessel まで行きましたが、寒さのあまり2人とも会話する気力も失われてしまいました。結局地下鉄に乗ってホテルへ戻ることにしました。


   






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地下鉄に乗って、本日から数泊お世話になるホテルの最寄り駅にやってきました。地下鉄からホテルまではほんの数分。そしてついに、今回の滞在で楽しみにしていたホテルへ到着です。そう、今回のNYC滞在では Park Hyatt New York に泊まることにしたのです。

このブログの読者のメイン層は日本人のゲイ男子なのですが、僕のブログでは「航空会社のいい席に乗る」とか「キラキラ感のあるホテル」の名前を出すとアクセス数が驚くほど伸びるので、いつも通りいやらしいタイトルの日記にしてしまいました。
申し訳ありません!
しかしながら、やはり多くの人に読んでいただけるのは素直に嬉しいので、こういうタイトルはつい使ってしまいます(汗)。僕もDさんもNYCには何度も来ていますが、Park Hyatt New York に泊まるのは今回が初めてです。エントランスを見ても分かるように、他の著名なNYCのホテルのような派手さはなく、どちらかというと地味で落ち着いた佇まい。

入口には、ロビーフロアへ上がるためのエレベーターがあるだけです。そのエレベーターでロビーフロアに上がると、まずレストランがあり、そこをぐるりと回った先にチェックインカウンターがあります。しかしここもまた非常にこじんまりしており、僕が想像していた「Park Hyatt New York」の豪華さではありませんでした。







Dさんももっとグラマラスな空間をイメージしていたようで、アンダーズ東京の方がよほど華やかで存在感があると感じたようで、少し拍子抜けした様子でした。とはいえ、チェックインはとてもスムーズで、すぐに鍵を受け取り、マネージャーさんが部屋まで案内してくれました。

僕たちの部屋は中層階。窓の外にはカーネギーホールが広がるシティービューで、派手さはないものの、木目調の落ち着いたモダンなデザインでスタイリッシュです。ゆったりしたエントランスを抜けると広いバスルームがあり、大きなバスタブがあるのは嬉しいポイント。
さらに広々としたレインシャワーまでありました。寝室はそこまで広くはありませんが、これまで泊まったNYCのどのホテルよりもゆとりのある間取りで、居心地のよさを感じます。

「これがPark Hyatt New Yorkか…」と期待しすぎたせいか感動で震えるほどではありませんが、心地よい滞在ができそうです。25階にはプールやサウナやジムがあり、宿泊者はいつでもアクセスできるとのことでした。











チェックインを終えた後は、Dさんの部屋で飲むワインとユニクロの手袋を買うために、五番街(Fifth Avenue)まで散歩することにしました。さすが五番街、ものすごい人! ルイ・ヴィトンのトランクのような外装の工事中ビルや、記念撮影をする人で賑わうトランプタワーなど、ありとあらゆるブランド店が立ち並び、ここでは買えないものはないのでは?と思うほどの充実ぶりです。

皆さん買い物をした戦利品を持ちながら嬉しそうに道を歩いています。しかし、僕もDさんもそれほど物欲が強いわけではないので、洋服も靴も時計もバッグも、特に欲しいものはありませんでした。物欲が低いとこいう時は楽ですね~。その後五番街のユニクロでDさんが手袋を購入。
Dさん曰く「下着は銀座のユニクロ、手袋はマンハッタンの五番街のユニクロで買う」というのがちょっと嬉しいみたいです(笑)。さて、ワインを買って帰ろうかと思ったら、すぐそばがロックフェラーセンターでした。そういえばここのクリスマスツリーは有名だし、ちょうどライトアップが始まったばかりだったはず…ということで寄ってみることに。

途中、長い列があったので「これはクリスマスツリー待ちの列かな?」と思ったら、実はレゴショップや、いま話題のホットチョコレートのお店に並ぶ列でした。いや~寒いのにNYの皆さん、本当に気合い入ってますね。
僕たちは思っていたより混んでいなかったロックフェラーセンターのクリスマスツリーの目の前に到着。

やはりこのツリーは圧巻です。きらめく電飾、大きな金色の天使のオブジェ、そしてアイスリンク――まさに「アメリカのクリスマス!」という光景でした。ちなみにあのアイススケートは1時間で150ドル(約2万3千円)ほどするみたいです。










ここで数枚記念撮影をして、五番街をぶらぶらした後はホテルへ戻り、大きなバスタブで入浴してゆったりホテルタイム。日本で買ってきた発泡入浴剤のバブも持ってきていたので、より贅沢なバスタイムになりました。
そろそろ夕食の時間。この日の夕飯は、ニューヨーク在住の「美人妻さん」に教えてもらったフレンチレストランに予約を入れていました。

Dさんにとっては初めてのお店です。アッパーイーストにあるそのレストランは、昔ながらの雰囲気が漂い、今風のスタイリッシュさはありませんが、そのレトロな空気感が温かみを感じさせます。店内に入るとほぼ満席で、観光客というより地元の常連さんが多い印象。
僕たちの隣のテーブルにはフランス人の家族が楽しそうに食事をしていました。僕はこの日はお酒の気分ではなかったのでアルコールはDさんに任せ、食事に集中。まずは前菜としてフレンチオニオンスープとエスカルゴが運ばれてきました。このオニオンスープ、めちゃくちゃ美味しい! じっくり炒めたタマネギの深いコクに、とろけるチーズが合わさって本当に素晴らしい味です。エスカルゴもニンニクたっぷりのバター風味が効いていて絶品。

メインには、Dさんはビーフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮込み)。ほろほろに煮込まれた牛肉が寒いNYにぴったりの濃厚な味で、Dさん曰く「サンフランシスコで食べるものよりずっと美味しいね」とのこと。僕はこの日のスペシャルだったスカートステーキを注文。

マッシュポテトとインゲン豆が添えられたそのステーキは圧巻で、ステーキなのにナイフがいらないほど柔らかく、濃厚なソースが絶妙に合って、まるで別次元のステーキを味わっているようでした。サービスも程よく行き届いていて、お店の雰囲気もよく、地元のレストランでゆっくり楽しむような素敵な時間となり、Dさんも僕も大満足でした。


その後はホテルへ戻り、その日の感想を話しながら就寝しました。




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ニューヨークの朝がやって来ました。気温は1℃ということで、結構肌寒いですね。前日はNY時間の深夜12時に床についたのですが、僕が目覚めたのは午前5時。てっきり寝坊するかと思っていたのですが、しっかり目が覚めてしまいました。僕たちは3時間時差のあるカリフォルニアから来ているので、僕が起きだしたこちらの午前5時はカリフォルニアでは午前2時。体内時計がめちゃくちゃです。
一方のDさんはぐっすり眠ったようで、こちらの時間で午前8時になってようやく起き出した感じでした。羨ましいです~。ホテルの部屋にはもちろんコーヒーメーカーもあるのですが、正直あまり美味しいコーヒーや紅茶ではありませんでした。そこで「エスプレッソマシンがあるかな?」と思いラウンジに行ってみると、ちゃんと置いてありました。

そこで美味しいカフェラテを作って部屋に持ち帰りました。ラウンジではしっかりとした朝食も取れるようでしたが、この日はランチとディナーをがっつり食べる予定だったので、いつも通り朝食はスキップしました。そしてこの日は、ブルックリン在住の友人F&Jさんと一緒にギリシャ料理を楽しむことになっていました。











Fさんは日本人で、僕がブログを書き始めた頃から読んでくださっていて、彼らがカリフォルニアに遊びに来た時にお会いして以来のお付き合いなので、かなり長い関係になります。僕はNYCに行くと、ほぼ必ずと言っていいほどF&Jさんカップルに会っていただいていて、いつも素敵なNYCのグルメ情報を教えてもらっています。

僕は日本人の友人が少ないので、毎回こうして僕のために時間を割いてくれるお二人には感謝感激です。今回訪れたのは、シーフードが美味しいQueensのAstoriaにあるギリシャ料理店。NYCに来るとどうしてもこのお店に行きたくなります。サンフランシスコ・ベイエリアにもギリシャ料理店はあります。しかし、これらは中東系の方が経営していることが多く、シーフードが少なくケバブ系が中心なので、こちらのような本格的な海鮮ギリシャ料理はなかなか味わえません。Dさんも僕もギリシャのシーフード料理が大好きなので、今回の会食もこちらでぜひということで、お二人に一緒に行っていただきました。

彼らはホテルまで迎えに来てくれて、彼らと共にかわいい飼い犬にも久しぶりに再会。僕たちの宿泊先であるJFK空港近くのホテルから、車でQueensのAstoriaへ向かいました。Queensはブルックリンとはまた違った雰囲気の街で、車窓から街並みを眺めたり、久々の近況報告をしたりしているうちに、あっという間にお店に到着しました。







こちらのお店は人気店で、夕飯時は100%並ぶことになりますが、この日はランチの開店と同時に入店したので並ばずに好きな席に座ることができました。これはラッキーです。まずは再会を祝して乾杯! 料理も次々とテンポよく運ばれてきました。今回頼んだのは、ギリシャサラダ、タコのグリル、イカのグリル、イワシのグリル、そしてエビのグリル。
直火で焼かれた海鮮にオリーブオイルがたっぷりとかかっていて、食材の味をそのまま楽しめる最高に美味しい料理でした。さらにライス、レモンポテト、チャドなどの副菜も並び、テーブルはギリシャ料理の花が咲いたように華やかになりました。








平日のお昼にも関わらず店内は満席で、席待ちの人まで出ている様子でした。ここは明るい店内で、スタッフのサービスも良いので、いつ来ても素晴らしい体験ができます。4人ともお腹いっぱいになり、最後に記念写真を撮って楽しいランチを締めくくることができました。本当にF&Jさんには感謝でいっぱいです。
Dさんもとても楽しい時間を過ごせたようで、すごく喜んでくれました。食事の後、僕たちはマンハッタンへ向かいました。この日からはマンハッタンのホテルに宿泊する予定だったのです。するとF&Jさんが近くの駅まで送ってくれたので、僕たちはそこから地下鉄に乗り、その日からお世話になるホテルへ向かいました。

 






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さて、いろいろと思うところのあったデルタ航空の SFO–JFK 便ですが、今回は予定よりも30分ほど早く着陸しました。「お、素晴らしい!」と思ったのも束の間、どうやら早く着きすぎたせいかゲートの準備が整っていなかったようで、飛行機は誘導路で30分近く待機することに。

結果的には、そこまで早い到着とは言えませんでしたが、定刻どおりに着いてくれただけでもありがたいことですね。
いつもどおりしっかり多めのアルコールを楽しんでいたDさんは、飛行機を降りる頃にはかなり出来上がっていたように見えました(笑)。このあと荷物を受け取り、タクシーでホテルへ向かいました。
空港の外に出ると気温は3℃。「ああ、これがNYの冬か」と思わせる空気でしたし寒いことは寒いのですが、刺すような厳しさではありませんでしてほっとしと安心。タクシーやUberを待つ人の列はかなりの長さで、30分町くらいだったかな?さすが巨大都市の空港その光景にも圧倒されました。










今回のフライトは午後8時半過ぎの到着だったため、このままマンハッタンへ移動するのは避け、空港近くのホテルで1泊することにしました。こちらはDさんのハイアットのステータスのおかげで無料で宿泊することができました。部屋は空港近くのホテルらしいシンプルな造りで、窓からはブルックリンの街並みが見えました。
そしてこのホテルは、NYでは唯一カジノを併設しているホテルでもありました。せっかくなのでカジノエリアを少し歩いてみたところ、ギャンブルを楽しんでいるのはアジア系と黒人の方々が中心で、その他の人種の姿はあまり見かけませんでした。最近ラスベガスへ行きましたが、客層が全然違いますね。

僕たちは、ホテルには9時半くらいに着いたので、もう普通のレストランは営業しておらす、カジノのフードコートで唯一営業していたお店でワンタンヌードルを夜食としていただきました。そんなこんなで、NY時刻はすでに深夜12時。しかし体内時計はカリフォルニアの午後9時ということもあり、眠れるか少し心配でしたが、僕もDさんもあっという間に眠りに落ちました。

飛行機での移動は、基本的に座っているだけなのですが妙に疲れますね。






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さて、いつもより少し心地よいラウンジで過ごした後、すでに搭乗開始時刻となっていたためゲートへ向かいました。デルタ便は遅延もなく予定通りの出発とのこと。これは素晴らしいですね。ゲートに到着すると、すでに多くの乗客が乗り込んでおり、僕たちも座席へ向かいました。


今回の機材はボーイング767、ワイドボディの機体でした。僕たちは中央の2席を選んでいたのです。実際に座ってみると座席間の仕切りが驚くほど低く、プライバシーがほとんど保たれない不思議な構造。シートに関しては、正直なところ“我らがユナイテッド航空”のポラリスシートに軍配が上がりますね。
ある程度座席が埋まった頃、出発前のシャンパンが提供されました。ところが、Dさんが2杯目をお願いしたところ、アテンダントは「FAAの規則で1人1杯までなのです」とのお返事。Dさんは「そんな規則聞いたことないよ」と呆れていました。今の時代、調べようと思えば何でもすぐにわかるのですから、こうしたいい加減な説明は控えた方がいいのでしょう。

結局そのアテンダントは、なぜか“FAAルールでは1杯まで”と言ったにもかかわらず、2杯目を持ってくるという、なんとも腑に落ちない対応でした。親切なのか、仕事を簡略化したかったので、口から出まかせを言ってしまったのか判断に迷うサービスでしたが、ともあれ乾杯です。











僕たちの区画を担当していたのは3名の男性アテンダントで、皆さん見事なまでに“ステレオタイプなゲイ”といった雰囲気。それ自体は問題ではありません。むしろその方が好きかも(笑)。しかし、そのうちの1人が一度も微笑まず、まるで不機嫌なのかと思うほどの表情でサービスをしていたのです。

アメリカの航空会社では時折こうしたアテンダントに遭遇しますが、「サービス業が苦手なら、なぜこの仕事を?」と思ってしまうほどでした。以前ラスベガスへ行った時のユナイテッド便でも同じタイプの方が担当でしたね。
気を取り直しつつ、飛行機は定刻通りにサンフランシスコを離陸しました。
安定飛行に入るとドリンクサービスが始まり、シャンパンと温めたナッツが提供されました。しかしその直後、間髪入れずに食事が到着。ウェルカムドリンクを楽しみ、ナッツを食べはじめたばかりなのに、もう食事です。普通は最初のドリンクを飲み終えるまで少し間を置くものでは?と、ついユナイテッド航空やANAなどと比較してしまいました。

ウェルカムドリンクを楽しむか、ナッツを諦めるか、あるいは食事が冷めるのを覚悟するか……そんな奇妙な選択を迫られる展開。デルタのサービス担当者は、このあたりの流れをあまり重視しないのでしょうか。それともこういうサービスを受けたことがないのだろうか?

さて、このDelta Oneではオンラインで事前に食事を予約できるのですが、今回の便では特別メニューも用意されており、僕はチリ産シーバス、Dさんはイタリアンミートボールを選んでいました。









ところがシステムエラーで、なぜか僕たち両方のオーダーが“シーバス”になってしまっていたとのこと。他の乗客にも2人でチケットを購入した場合、2人とも同じオーダーになるという問題が出ていたようです。ただ、幸いミートボールは1食だけ余っていたようで、それをDさんに提供できると言われました。


そして僕の元に届いた“シーバス”は……なぜかサーモン。アテンダントに尋ねると「今回搭載しているのはサーモンのみです」との返答。事前予約のメニューにははっきりシーバスと書かれていたのに、どういうことかと聞くと、パーサーがやってきて「ケータリングのラベルにはシーバスと書いてありますが、実際に積んでいるのはサーモンだけなのです」との説明。
いやいや、一体何のための事前オーダーなんだ? サーモンとシーバスの違いすら説明がなくそのまま提供されるとは…。パーサーは丁寧に謝罪してくれましたが、僕はユナイテッド航空でここまでの齟齬を経験したことがありません。僕は魚は好きですが、サーモンはそこまで得意ではないのです。

するとパーサーが「マッシュルームラビオリへ変更できます」とのこと。多分このチョイスが一番人気がなくて余っていたのかな?僕は「シーバスがないならビーフリブにします」とお願いしましたが、どうやら人気メニューだったらしく、内部調整に手間取っている様子。かなり待たされた末、何とかビーフリブが提供されました。






味は文句なくおいしく、これはユナイテッド航空の機内食時より良かったです。
食後はシートをフルフラットにして昼寝をすることにしました。

今回のDelta Oneの総評としては、
・空港ラウンジは素晴らしい
・シートは古くプライバシーなしで好きになれない
・アメニティバッグは好印象
・アテンダントのサービスの質にムラが大きい
・ドリンクのリクエストは、覚えられないのか?再度頼む必要がある
・食事の事前予約システムは機能していないに等しい
・メニューと実際に搭載されている料理が違う

といったところです。

僕たちが予約した時はDelta Oneの“最安値”だったのでまだ納得できますが、その数週間後にはユナイテッドと同等の1人90万円近い値段になっていたので、この内容でその価格は考えてしまいますね。

辛口になりましたが、Delta Oneはデルタ航空の“旗艦サービス”としての位置づけなのですから、もう少し洗練された体験であってほしいというのが正直な感想です。アメリカの航空会社に日本的なきめ細やかさを求めるのは酷かもしれませんが、それでも“アメリカなりの良さ”がもう少し表れていたら良かったな、と思いました。



結局デルタ航空の浮気は本気にならないような気がしてきました(笑)。
帰りの便はどうでしょうか?


 




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さて、空港にていよいよチェックイン。そう、今回は長年お世話になってきた“我らがユナイテッド航空”から浮気をしてしまい、なんとデルタ航空を利用することにいたしました。飛行機好きの方やサンフランシスコ・ベイエリアにお住まいの方ならご存じの通り、サンフランシスコ国際空港はユナイテッド航空の牙城ともいえる存在で、主要拠点(HUB)となっています。

つまり、ユナイテッド便は国内外ともに就航都市が非常に広く、「時間通りに飛べば」 これほど便利な航空会社はありません。
特にサンフランシスコ発の日本行きとなると、ユナイテッドおよびスターアライアンス各社を除けば、運航しているのはJALとZIP-AIRのみ。デルタ航空もアメリカン航空も日本便は飛ばしていないため、どうしてもユナイテッド航空系を利用する流れになってしまうのです。
さて、NYC行きが決まってからは、飛行機好きのDさんが早速リサーチ開始。サンフランシスコ〜NYC間は西海岸と東海岸を結ぶ長距離路線で、直行便でも5-6時間前後かかります。となると出てくるのが、Dさんの「エコノミーでは飛びたくない」病。そこで国内線ファーストクラスの価格を調べ始めました。

ところが、我らがユナイテッド航空の価格設定はまさに強気。往復のファーストクラスが、なんと一人 6,000ドル(約90万円)。この金額であれば、日本へビジネスクラスで往復できてしまいます。我が家の家計では、小旅行で1人90万円、2人で180万円の航空券など到底無理(涙)。「これはもうエコノミーで行くしかないね」と、ほぼ結論が出かけていました。









そんな折、Dさんがふと「デルタやアメリカンはどうなんだろう?」と気まぐれで調べてみたところ、こちらはなんとユナイテッドの半額以下。これにはDさんも心が大きく揺れたようです。アメリカではユナイテッド、デルタ、アメリカンが御三家ですが、サービス品質で定評があるのはデルタ航空。

しかも、サンフランシスコ〜NYC間は大陸横断便として特別仕様のファーストクラス「Delta One」が設定されており、ユナイテッドのポラリスクラスに相当するフルフラットシート、さらに国際線クラスのこだわりの食事とドリンクが提供されるとのこと。
僕自身、デルタを利用するのは久しぶりでしたし、値段も半額以下でサービスも良いのであれば、一度乗ってみるのも悪くありません。
こうしてDさんの提案を受け入れ、今回はデルタ航空のDelta OneでNYCまで飛ぶこととなりました。格安食材を売るスーパーマーケットでやりくりして地味に自炊し、比較的高価な夕飯の外食はせずコツコツ節約してきたからこそ、こうした贅沢もたまにはできるのだなぁと、しみじみ思うのでした(笑)。

デルタエアラインのラウンジにも入りましたが、我らがユナイテッド航空のラウンジよりもすっきりとしてモダンで広い窓がありかなり好印象です。来ているお客さんも心なしかユナイテッド航空のお客さんよりも品があるような気がしました(笑)。食べ物の方も悪くなかったです。



これは浮気が本気になってしまうかもしれないな~(笑)。


 


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サンクスギビングは、だれも招待せず2人だけで巨大なステーキを焼いてひっそりと過ごしました。Dさんは半分ですが、僕は完食してしまうという、恐ろしい胃袋は健在でした(笑)。家で食べると本当に安上がりですね~。2人分の食材でたぶんレストランへ行った時の1/3くらいのコストで済みました。

4連休というのは本当に嬉しい休暇。ほとんど何もしないでゆっくり過ごせました。
さて少し前のことですが、夕食を終えてソファに座り、音楽を聴きながらDさんと話していたときのこと。Dさんがネットニュースで見たらしく「NYのロックフェラーセンターのクリスマスツリーって見たことある?」と聞いてきました。

僕は「何度かあるよ」と答えたのですが、Dさんは意外にも一度も見たことがないとのこと。冬のマンハッタンはとても寒いけれど、クリスマスのイルミネーションは本当に華やかで美しいよ、と話すと、「それなら見に行こうか」という流れになりました。









そこで僕は、「どうせ行くなら、NYフィルの公演も興味ある?」と聞いたところ、Dさんは「いいね!」と即答。そこでNYフィルのサイトを覗いてみると、いくつか魅力的な演目が並んでおり、その中にドヴォルザークの《新世界より》がありました。いわゆる“王道”ではありますが一度生で聴いてみたいと思っていたので提案すると、Dさんは「知らない曲だ」とのこと。

そのとき改めて、日本の音楽教育のすごさを実感しました。というのも、アメリカでは中規模から大都市圏でないと公教育の中で体系的な音楽の授業がほぼ存在せず、とくにクラシック音楽に触れる機会が驚くほど限られているようです。さらに、Dさんのように経済的に恵まれない地域・家庭で育ち、両親が音楽に興味を持っていない場合、子どもがクラシックに触れる機会はほぼ皆無のまま大人になるみたいですね。
一方、日本では小学校の頃から音楽の授業があり、童謡から世界の音楽、クラシックまで幅広く触れることができます。そのため、多くの日本人は“有名どころ”のクラシック曲なら題名さえも知っていることが多いと思われます。また、昭和時代の僕の子どもの頃は「音楽に触れさせることが良い」とされていたようです。

わが家でも小学1年から6年頃までピアノの先生が毎週家に来て、坊主頭の兄弟3人まとめてピアノ部屋に“閉じ込められ”(笑)、強制的にレッスンを受けていました。当時は嫌で仕方なかったのですが、振り返るともっと真剣にやっておけば良かったなと思いますし、両親が与えてくれた環境のありがたさを今ではしみじみ感じます。










話を戻すと、米国では家庭環境や住んでいる目地の規模、家庭の経済状況によってクラシック音楽に触れる機会が極端に分かれるため、一般的な日本人からすると驚くほど多くの人がクラシックを知らないことがあるそうです。Dさんも例に漏れずその一人で、日本人なら誰でも知っているであろうクラシックの定番も知らないことが多かったのです。

僕もそんなに知っている人では全くないのですが、僕に付きあってコンサートに何度か行くうちに良さを知り、「こんな音楽に子どもの頃から触れていたなんて素敵だね」と言ってくれるようになりました。今では僕が「シンフォニーを聴きに行きたいな」と言うと、喜んでついてきてくれます。

そんな流れで、ちょうどマンハッタンでは今週からロックフェラーセンターのクリスマスツリーが点灯し、しかもNYフィルでは《新世界より》の演奏もあるということなので、休暇を取ってNYCへ小旅行に行くことにしました。NYCには仲良くしてくれる友人も数名いるので、彼らとも食事をしつつ、楽しい時間を過ごせたらと思っています。

今回は昼の便だったため、早起きする必要もなく、のんびり家を出て空港へ向かいました。






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ANA ビジネスクラス・The Roomで帰る


今回も無事に旅行記を書き終えることができました。忘れっぽい僕にとってこの旅行記は、後々になって「こんなことがあったな~」と読み返して再び旅行の楽しみを感じられる、大切な記録のひとつです。ですから、毎回苦労しつつも何とか書くようにしています。どちらかというと読者を意識したものというより、自分の備忘録的な要素が強いので、あまり面白くないかもしれませんね。申し訳ありません!










今回の旅行は、僕にとっていつもとはかなり勝手の違うものになりました。いつものDさんとの旅行とも違い、父が途中参加したということ。そして逆に言えば、父との日本帰国温泉旅行とは違って、そこにDさんが加わったという形です。この計画を立てたときは「いったいどうなることやら…」と正直かなり不安でしたが、最終的にはとても良い形で、いつもとは全く異なる、けれど印象に残る素敵な旅になりました。
父とDさんが仲良く旅をしてくれたのも嬉しかったですし、父は旅の途中でも旅の後でも何度も「いい旅だった~ありがとう」と感謝の言葉をくれました。Dさんも「お父さんとこんなに楽しく過ごせて、すごく距離が縮まったのが嬉しい。お父さん大好き~」と言ってくれました。これは本当に喜ばしい結果でありましたな。
僕が思う父との三人旅行の“勝因”は、まず宿泊数を3泊と短めにしたこと。これは「もう十分」と思うより「もう少し居たかったな~」くらいの方が心理的にポジティブに記憶に残るだろうと考えたのです。第二の勝因は、沖縄は温泉が少ないながらも「毎日温泉に入る」ことを日程に組み込んだこと。これによって温泉好きの父が喜んでくれただけでなく、旅の疲れをリセットする効果もありました。

そして最後に、父に別の部屋を用意したこと。もちろんコストは倍になってしまいましたが、これにより三人で狭い空間に24時間一緒にいることを避けられ、適度な距離を保つことでお互いに精神的な余裕が生まれたと思います。84歳の父も「生きているうちにまた三人で旅がしたい」と言ってくれましたし、自己満足ながらもいい親孝行ができたと思います。

Dさんも、今回僕の現存する家族の全員に再会でき、特に父や甥と仲良くなれたことが本当に嬉しかったようで、「最高にいい旅だった」と言ってくれました。












宮古島編を振り返ると、改めて沖縄という場所に大きな可能性を感じました。僕たちはビーチバケーションが大好きで、これまで世界のいろいろなビーチに出かけてきました。ハワイもとても好きで、一時期は毎年のように行っていたほどです。しかし、ハワイと比べると沖縄は段違いに素晴らしい。その理由はいくつもあります。

まず安全であること。ハワイでは治安やホームレスの問題があり、夜に出歩くのは気を付けないといけません。その点、沖縄はとても平穏で安心感があります。そして海の美しさはハワイよりも格段に上。今回本当にきれいだと感じました。さらに海水の温度も温かく、ためらわずに海に入れるのが本当に素晴らしい。ハワイの海は冷たすぎますよね。食事もどこで食べてもハズレがありませんし、物価も安い! 
特に僕たちのようにドルで収入を得ている立場からすると、円安の現在はまさに天国のような状況です。レストランで「結構かかったな~」と思っても、後日クレジットカードのドル明細を見ると「あれ?ドルだとこれだけ?」と驚くことが何度もありました。これらの様々な要素を鑑みると、沖縄は僕たちにとってハワイよりも数段いい、また戻って来たい場所となりました。

職場復帰後、宮古島のビーチ写真を同僚に見せたら「なにこれ!?日本にこんな南国の島があるの?」と驚かれ、「日本人ってこんなに素敵なビーチがあるのに、なんでハワイに行くの?」と聞かれたほどです。確かにそうですよね~(笑)。僕たちはもうハワイから卒業したような人間ですから、「日本人ならハワイより沖縄の方が絶対いいよ!」と力説したくなりました。

もっと近ければ、毎年でもハワイより沖縄に行きたいくらい、今回の沖縄旅行は素晴らしいものでした。ただし、日本人にとってハワイは「異国情緒」や「非日常感」を強く味わえる場所でもありますから、ハワイはハワイで魅力があることも確かですね。












今回少し面倒だな~と思ったのが、日本での「飲酒と運転」です。

アメリカではワインやビールを1~2杯飲むくらいなら、個人差はあれど飲酒運転で捕まることはほとんどありません。しかし日本はそうはいきません。たった一杯でも飲酒運転で検挙される法整備になっています。今回の沖縄旅行ではレンタカー移動が中心だったため、運転手の僕はブランチでもランチでもハッピーアワーでも夕食でも、後に運転が控えている時は一切お酒が飲めませんでした。

これは正直、ちょっと面倒に感じました。もちろん「郷に入っては郷に従え」ですからルールは守りましたが、アメリカの感覚に慣れていると、つい「なんだかな~」と思ってしまう瞬間がありました。そこから学んだのは、特に夕食の店選び。最初は「おいしそうな店」を最優先に予約していましたが、途中から「ホテルから歩いて行ける距離の店」を第一条件に変更しました。
これでかなりの夜で“夕食時の1杯”が可能になりました。沖縄の暑い気候の中で飲むビールや泡ワインは本当に最高です!次回以降は、夕食の計画を立てるときに、ホテルのそばのレストランを重点的に探そうと思います。もしそうできない場合は、ためらわずにタクシーを使うこと。日本の法律はしっかり守るべきですし、飲酒による事故の可能性はゼロにしなければいけません。

タクシーを使えば思う存分お酒も食事も楽しめて、精神的にも安心。こういうお金の使い方は無駄遣いではないと感じました。










さて、最後に東京編です。

僕は毎年日本へ帰るたびに東京に数泊します。基本的にエコノミーホテルに泊まることが多く、部屋にいる時間も短いので特にこだわっていませんでした。しかし今回は、普段の僕なら泊まらないランクのホテルを選びました。そのおかげで、これまでの東京滞在とは全く違う経験ができ、「ホテルの違いでこんなにも滞在の質が変わるのか!」と素直に驚きました。当たり前ですが(笑)。

東京では甥をはじめ、少人数ながら会ってくれる人たちがいることに感謝です。忙しい中で時間を割いて会ってくれるというのは本当にありがたいこと。彼らに会うことで、短い滞在でも何倍も価値ある時間になります。今回も高校時代の友人Kさんとその彼氏さん、2丁目で一緒に飲んだイケメンさん、甥っ子との時間などが、東京滞在に鮮やかな色を添えてくれました。
ひとり上手でひとり遊びが得意な僕ですが、これからはもっと人とのつながりを大切にして、新しい関係も築いていきたいな~と思える旅でした。このブログやインスタを見てくれている方の中で、「ブサメンで性格も良くない僕でも会ってもいいよ」という奇特な方がいれば、ぜひご連絡くださいな(笑)。










最後に、この旅の同行者Dさんには感謝してもしきれません。彼とはこれまで多くの場所を旅してきましたがケンカもなく、いつも最高の旅の相棒さんです。今回は「父との旅行」というハードルの高い企画にもかかわらず、全面的に協力的で、費用も僕たちがすべてカバーすることに二つ返事で賛同してくれました。本当にいい人ですね~。

また、英語を話せない父に対しても積極的に話しかけ、関係を築こうとしてくれた姿には本当に感動しました。高校時代の友人Kさんとも楽しそうに時間を過ごしてくれましたし、甥に対しても彼の良いところを見つけ、今抱えている問題を理解してサポートしようとする姿には、「この人、本当に素晴らしいな~」と長年一緒にいても改めて思わされました。
性格がねじれている僕には、こんな人はもったいないな~と素直に思うほどです。まあ、お酒を飲みすぎる傾向があったり、酔うと人に絡んだりするところはありますが(笑)、そういう部分を含めても本当にいい人に巡り合ったなと感じます。今回の旅行では一生懸命働いて貯めたお金を、少し躊躇しながらもどっぷりと散財しましたが、それに見合うだけの素晴らしい経験と大切な思い出を得ることができました。

お金は貯めるのも大切ですが、使うのも大切だですな。




これにて紀行後記、終了です!
本日よりコメント欄を再開しますので、楽しいコメントをお待ちしております。
いつもコメントをくださる方々、本当に心から感謝しています。





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成田空港に到着してラウンジでのんびりした後、ゲートに向かいました。ちなみに一応ラウンジのシャワーの順番待ちを入れておいたのですが、結局あと7人ほどの手前で断念しなくてはいけない状態でした。ここのところ、成田にしても羽田にしても、このANAのラウンジでは待ちの人が多すぎてほぼ100%の割合でシャワーを使えない状態ですから、ANAさん、これは少し改善対策をした方がいいかもしれませんね。

さて、いよいよ飛行機に乗り込みました。今回はサンフランシスコまでの直行便を利用し、座席も分不相応に背伸びしてANAさんのビジネスクラス「The Room」を選びました。普通のビジネスクラスも十分快適ですが、この個室になりプライバシーが確保できる「The Room」は格別です。今のところANAではこのシートは大型機のボーイング777にしか導入されておりません。
現在は羽田~ニューヨーク・ロンドン・サンフランシスコ・シカゴ線、および成田~サンフランシスコ線のみのようです。ただ、最近の発表では中型機のボーイング787にも導入予定とのことで、将来的にはANAビジネスクラスのスタンダードになっていくのかもしれませんね。そうなってくれるとLA便でもThe Roomに乗れる未来がやってくるかもしれません。

飛行機に乗り込むと、周りはちょうど黄昏時。きれいなANAのアテンダントさんが出発前のシャンパンをふるまってくれたので、それをいただき、旅の終わりを乾杯しました。











飛行機は定刻通りに出発!今回の旅で沖縄行きを含め6本のフライトがありましたが、すべてANAを利用し、そしてすべてが定刻通りの出発でした。これはさすがだな~と感心します。もしこれが我らがユナイテッド航空だったら、こうはいかなかっただろうな~とDさんと話していました。飛行機が安定飛行に入ると、僕たちは早速ANAさんからパジャマを借りて着替えました。
これに着替えると本当に楽なのですよね。ちなみにANAさんのパジャマは返却が必要ですが、ユナイテッド航空やルフトハンザ航空ではお持ち帰りOKだそうです。安定飛行に入って夕食のサービスが始まりました。まずはアミューズとドリンク。僕はシャンパン、Dさんは白ワインを注文しました。今回の旅行ではいろんな人と何度も乾杯を交わしましたが、これが最後の乾杯ですね。










アミューズの後はいよいよ食事です。日本発の便なので、僕はもちろん和食を選びました。Dさんは「もう十分和食を味わった」とのことで洋食を選択。しかし、飲み物には日本酒を注文したので不思議に思って理由を聞いたら、行きの便で飲んだ日本酒がとてつもなく美味しく、また飲みたいと思ったからだそうです。出会った頃は日本酒が苦手だったのに、いつの間にか日本酒LOVEになっていました(笑)。

Dさんの洋食は、前菜がとても美味しかったそうで、メインの舌平目のホワイトソースも大満足だったようです。僕の和食は、いろいろなものを少しずつ楽しめる和前菜から始まり、メインはすき焼きでした。これは「激うま!」というほどではありませんでしたが、普通に美味しくいただけました。
デザートはチーズ、チョコレートのムース、フルーツの盛り合わせなどから選べましたが、僕はあえてアイスクリームをチョイス。やはりハーゲンダッツは間違いなく美味しいですね。そういえば日記には書きませんでしたが、この旅行中に3回ほどハーゲンダッツのアイスを買って食べていました(笑)。日本では定番のマカダミアナッツ味が、米国では手に入らないので、ここぞとばかり楽しませてもらいました。













食事の後は映画でも観ようかと思ったのですが、観たいと思える作品がありませんでした。もともと映画やテレビはあまり観ないのですが、飛行機では数本は観るのに、今回はすっかり興味を失ってしまったようです。そのままベッドをフルフラットにして就寝。行きの便では1時間ほどしか眠れなかったのに、帰りはぐっすり熟睡してしまいました。

Dさんに起こされて目を覚ますと、すでに到着2時間前の軽食タイム。自分でも驚くくらい眠っていました。面白いのがANAのフライトは暑すぎて昼寝中に汗をかくほどの温度でした。我らがユナイテッド航空は寒くて震えるくらいですから、こういうのも航空会社の文化の違いなのかもしれませんが、個人的にはユナイテッド航空の寒すぎる方が好きです。
2度目の食事は和食を…と考えていましたが、食べて寝てまた食べるという流れで全くお腹が空いていません。さらに、鮭の粕漬けとご飯というメニューにはあまり惹かれなかったので、ANAオリジナルの味噌ラーメンとサラダを注文してみました。Dさんもあまりお腹が空いていなかったので、コーンスープとブラッディマリーを頼んでいました。

味噌ラーメンはスープの味は美味しかったのですが、麺がこんにゃくのような食感で濃厚なスープと絡まず、少し残念な出来でした。行きの便で食べたビーガン豚骨ラーメンは美味しかったのにな~。そうこうしているうちに飛行機はサンフランシスコに到着。帰りの便もANAさんは安定した素敵な空の旅を提供してくれました。



これにて旅行記は終了です。長い間のお付き合い、ありがとうございました。
次回は旅行後記を載せたいと思います。


   


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東京での新しい朝がやってきました。この日はついに日本を去る日です。僕は東京に来ると大体新宿に泊まっていましたが、前回は新橋のホテルを利用して快適に過ごせました。新橋は銀座まで歩いて行けますし、遅くまで開いているお店も多く、交通の便も良いので気に入っていたのです。

今回の宿泊が虎ノ門に決まったとき、「おぉ~新橋に近いから、前回の土地勘が役立ちそうだ」と思ったのですが、本当にその通りで助かりました。ただ、虎ノ門はオフィス街らしく、繁華街とは違って日中も週末も静かで落ち着いた雰囲気。東京といっても場所ごとにまったく違う顔を見せてくれるのが面白いですね。
この日の朝散歩は時間に制約があったので、短めに虎ノ門から霞が関を回り、国会議事堂を眺めてホテルへ戻るルートにしました。霞が関といえば中央官庁が集まる日本の中枢。出勤時間と重なり、新橋方面からエリートサラリーマンたちが団体でビルへ吸い込まれていく様子を目にしました。僕がDさんに霞が関の説明をすると、「ここは日本のワシントンDCみたいなものだね」との返事。なるほど~とうなずいてしまいました。

Dさんいわく、ワシントンDCのエリートたちはもっとカラフルな服装で自信に満ちて歩いている印象だが、日本のエリートは黒や紺、せいぜいグレーのスーツに白シャツばかりで、制服のように見えるうえ表情も疲れ切って暗い、と。確かにそうだなと納得してしまいました。残業が当たり前で、給料も責任と仕事量を考えるとそれほど高くない……そんな環境がこの雰囲気を作っているのかもしれません。

僕たちはそんな話をしながら、霞が関の朝を歩きました。









散歩の後はホテルの大浴場へ。サウナにも入ってみると、香港からの旅行者が話しかけてきて面白かったです。彼はIT系のサラリーマンで、7年ぶりの休暇とのこと。7日間で日本を駆け巡る予定らしく、聞いてもいないことまで熱心に話す姿に、よほど休暇を楽しんでいるのだな~と感じて、こちらもほっこりしました。さっぱりした後はホテルの朝食です。

正直それほど食欲はなかったのですが、このホテルにはイクラ食べ放題があるので外せません!お上品なお客さんが多い中、僕は大阪のおばちゃん並みに茶碗に山盛りイクラを盛りつけ、いくら丼を満喫しました。もちろんお代わりも(笑)。ただ、イクラ=塩分の塊ですから、食後はのどが渇いて仕方ありませんでした。
朝食後は部屋に戻り荷造り。Dさんも僕もお土産をたくさん買ったのでスーツケースは満杯。さらに予備で持ってきたボストンバッグにもぎゅうぎゅうに詰めて、ようやく完了。50階からの景色に別れを告げ、チェックアウトしました。お会計は目玉が飛び出る金額でしたが(汗)、快適に滞在できたので大満足。来年ひとりで来るときはエコノミーホテルでいいや、と思いました。













成田空港までの移動をホテルスタッフに尋ねると、開口一番「タクシー」と言われ、「あぁ~やっぱりこういうホテルはそういう選択肢を出すのか」と妙に納得。公共交通機関を希望すると、東京駅からバスが便利と教えてもらい、そのルートを選びました。
東京駅発の成田空港行きバスは、昔は予約必須で面倒だった印象がありましたが、今は10~15分おきに出ていて予約不要。東京駅からチケットを買ってすぐに乗車でき、しかもノンストップで40分ほどで成田に到着!成田エクスプレスの半額で、時間も半分。これは今後も使うしかないですね。










成田空港は人でごった返していましたが、ビジネスクラス利用だったのでチェックインも保安検査も専用レーンでスムーズに完了。飛行機に乗るのはあまり好きではない僕ですが、空港で最後の買い物や食事を選ぶ時間はちょっとワクワクします。逆にDさんは飛行機が大好きで、ショッピングにはあまり興味がないようです(汗)。僕は日本の爪切りと、来年用の旅行ガイドや話題の小説を数冊購入。

ラウンジに入ると、さすがに大混雑でシャワーは40人待ちという恐怖の状況。ANAラウンジの食事は正直いまいちですが、とりあえず泡ワインをちびちびと飲み、まったり過ごしました。UALのサンフランシスコ空港のPolarisラウンジはどんなステータスであろうとビジネスクラス以上の席を持っていないとは入れないので、比較的のんびりしていてここまで混んでいないのですよね。
ANAのラウンジですとエコノミーチケットであろうとステータスさえあればラウンジにアクセスできるので蒙古の混雑ぶりには困惑してしまいます。もちろんUALにもステータスさえあれば入れるラウンジはありますので、ANAでももう一つPolarisラウンジのような形のものがあると、もう少し優雅なラウンジ時間を過ごせるのではないかな~と感じます。

そういえば、ANAのラウンジカレーは人気なので一応トライしてみました。カレーはスパイスが効いていて美味しかったです。これはお代わりしたくなりますね~♪ やがて搭乗時間。いよいよゲートへ向かいます。
   





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ランチで帝国ホテルの食べ放題バイキングを楽しみ、銀ブラを終えた後はホテルに戻りました。大浴場でしっかり汗を流してすっきりしたら、お待ちかねの恒例「Happy Hour」です。僕は毎年日本に帰ってきますが、一人のときはこうした高級ホテルには泊まりません。もともと貧乏性ですし、ホテルにはそこまでこだわらないので、エコノミーな宿のほうが性に合っているんです(笑)。

一方で、Dさんはホテル選びに強いこだわりがあり、徹底的に調べて払える範囲での良いホテルを厳選します。だから、こうした高級ホテルはDさんと一緒の時だけ。ですが、やはりこういうホテルは素敵ですよね~。泊ると自分まで素敵な人間になってしまったような気がします。また、こういうホテルは1人よりも誰かと泊まるからこそより特別な時間になるんですよね。
正直、一人だったらこの良さは半分も楽しめなかったと思います。さて、そのHappy Hourですが……一言で言うと「素晴らしい!」。ここは本当に日本なのだろうか?と思うほど外国人が多く、日本人は少なめ。でも、スタッフのきめ細やかなサービス、3メートル以上ある高い天井、木の温もりを感じさせる落ち着いた照明……

すべてが上質で、普段はあまりお酒を飲まない僕も、うっとりとこの贅沢な時間を楽しめました。良いホテルは値段に見合うサービスを提供してくれるところが本当に嬉しいですね。そして何より、こういう時間を一緒に楽しめる相手がいる幸運に感謝です。こういう場所での素敵な経験はよい思い出となっていつまでも心に残りそうですね。







ほろ酔い気分でいい気持ちになったところで夕食へ。この日は新宿三丁目にある、ゲイの方が経営するお蕎麦バーを予約していました。このお店は去年、Kさんと一緒に訪れてすっかり気に入った場所。ゲイフレンドリーで、美味しい料理とお酒を楽しめる貴重な空間なのです。ここでは厳選された日本酒や焼酎を前菜とともにいただき、最後は店主手打ちの蕎麦で締めるという粋なお店です。

この日のメンバーはKさんとその彼氏のTさん、Dさん、そして僕の4人。Tさんとは初対面なので少し緊張しましたが、「はじめまして」と挨拶を交わし、ぎこちなさを残しつつも席へ。まずは乾杯!……のはずが、初対面の緊張から乾杯写真を撮り忘れてしまいました(汗)。本当に緊張しやすい体質ですね。オーダーの方はK&Tさんはコースを、僕とDさんはアラカルトを注文。
お酒が進むにつれて緊張も解け、会話も自然に弾みました。Tさんは英語が流暢だったので、僕が通訳する必要もなく、Dさんと楽しそうに話している姿に思わず微笑んでしまいました。K&Tさんの出会いや、お互いの好きなところ、この秋のヨーロッパ旅行の計画、彼らの意外な趣味などなど……笑いや驚きがたくさん飛び出す、とても楽しい時間に。

僕にとって大切な高校時代からの友人Kさんが、こんな素敵なパートナーと付き合っていると知って、安心と嬉しさでいっぱいになりました。最後に再会を約束して、蕎麦バーの店主さんも交えて一緒に記念写真を撮ってお別れです。Kさんたくさん付き合ってくれて本当にありがとうございました~!彼女がいるから日本に帰ってくる楽しみがあるのだと再確認しました。







その後は、先日お会いしたメディアで活躍するイケメンMさんと合流。先日は「まだ飲み足りない!」ということで、再び二丁目へ。今回は音楽が楽しめるお店で、広い店内にはグランドピアノやバイオリンが並び、二丁目では珍しい雰囲気。ここで数杯飲みながら、翌日からヨーロッパ出張というMさんのお話を興味津々で聞きました。
平凡な僕たちとは違い、華やかな芸能関係の世界の話はまるでおとぎ話のようで面白かったです。さらに、Mさんからは貴重なワインや入浴剤セットまでいただいてしまい恐縮。お気遣いに感謝です。最後は「お互い安全な旅を!」と約束して解散しました。……ところがここで重大なことに気づいた僕。今回の日本旅行、まだラーメンを食べていない!

これは一大事だ~ということで、急遽二丁目の豚骨ラーメン店へ。Dさんは食べたくないからということで店の外で待っていました(汗)。しかし……結果は残念。当たり前といえば当たり前なのですが、深夜とお酒の勢いで行ったのが失敗でした。食べておなかがもたれるという後悔の一杯となったのは言うまでもありません(涙)。



 



帰りはタクシーで虎ノ門まで帰って、東京タワーの美しい姿を見て就寝しました~。 

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また新しい朝が東京・虎ノ門にやって来ました。

今回の旅行では、那覇から宮古島へ向かう際に台風の影響を受けるかもしれない、という心配はありましたが、それ以外は一度も大きな雨に降られることなく、幸運にもずっと良い天気に恵まれています。東京の夏は「酷暑だ」と聞いていたので覚悟していたのですが、僕たちが到着した頃から秋の風が吹き始めたようで、思っていたよりも快適。
真昼の直射日光の下に出ない限り、耐えがたい暑さを感じることはありませんでした。この日も朝の散歩に出る予定でしたが、前夜は新宿2丁目で遅くまで飲んでいたので寝坊してしまい、散歩は1時間ほどの短めコースに。虎ノ門から新橋方面へ向かい、汐留を抜けて浜離宮の方まで歩きました。汐留といえば、20年前にDさんの誕生日で泊まった「できたてのコンラッド東京」があります。

あのときはサンフランシスコから友人がサプライズで駆けつけてくれて、大きなイベントとなりました。あれからもう20年…時間が経つのは本当に早いものですね。








1時間ほど歩いたあとホテルに戻り、大浴場で汗を流してからランチへ。この日のランチは帝国ホテルのバイキングです。日本で「食べ放題=バイキング」という言葉が定着したのは、帝国ホテルが元祖。ホテルのレストラン名が「バイキング」だったため、そこから全国に広まったそうです。帝国ホテルは、僕たちが宿泊している虎ノ門のホテルとはまるで対極。

レトロで古き良き雰囲気の漂う高級ホテルで、現代的で洗練された虎ノ門とは正反対の印象です。会場は最上階で、僕たちは窓際のテーブルへ。今回は甥と、先日も会った高校時代の友人Kさんも一緒に、4人でのランチとなりました。帝国ホテルの食べ放題とあって期待は高まります。値段もなかなか強気ですし(笑)。
YouTubeで予習して臨んだのですが、実際の料理は「まあおいしいけれど、特別な感動はない」という印象。もちろん食材は上質で丁寧に作られているのだと思いますが、正直「この値段なら、もう少し驚きのある一品があってもいいのでは」と感じました。2回目は…ないかもしれませんね。ただ、食事そのものよりも、4人で過ごした時間は予想以上に楽しかったです。

甥とDさんは11年ぶり、Kさんと甥は初対面にもかかわらず会話が弾み、笑い声が絶えない素敵なひとときになったので、それだけで十分満足でした。










食事のあと、Kさんとはいったん別れ、甥と一緒に銀座を散策。彼は今、東京で一人暮らしをしていて、それがとても楽しいとのこと。仕事は朝早くからで大変そうですが、「職場で認められるように頑張っている」と話してくれて、若者の頑張る姿に僕も励まされました。英語はほとんどできない甥ですが、Google先生を駆使してDさんとの会話を楽しんでいて、Dさんも「いい子だね」と褒めてくれたので安心しました。

彼はサッカー好きで、来年北米で開催されるワールドカップに大きな関心を持っている様子。サンフランシスコにも行ってみたいと言うと、Dさんが大喜びで「ぜひ来てね!」と大歓迎していたのが印象的でした。そのあとは木村屋のあんパンを買ったり、GINZA SIXで買い物をしたりしてのんびり過ごし、「また来年会おうね」と約束して、僕たちはホテルへ戻りました



    







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Dさんの誕生日がメインのイベントだった今回の旅行ですが、そのほかに父との沖縄旅行も実現でき、とても充実した旅となっています。銀座で人気のイタリアンを堪能した後はホテルに戻りました。ホテルの37階あたりにはプールとスパがあり、宿泊者は自由に利用することができます。そして驚いたことに、このスパには大浴場やサウナ、水風呂まで完備されていました。

高級ホテルに大浴場があるのは珍しい気もしましたが、しっかり利用させてもらいました。やっぱり大浴場はいいですね。サウナと水風呂を繰り返すと、汗と一緒に疲れも流れていくようで、体も心もリセットされた気分になります。すっきりした後は、部屋に戻って50階からの絶景をつまみに沖縄ビールを開けました。
Dさんはそのまま昼寝、僕は写真の整理やブログ執筆をしてのんびり。せっかくのいいホテルですから、こういう時間の過ごし方も贅沢ですよね。気づけば夕方、そろそろ5時。ホテルでのシャンパン無料飲み放題「Happy Hour」の時間です。この日も結婚式のゲストが大勢訪れており、特に女性たちは華やかに着飾っていて目を引きました。

その表情からは「ここで良縁をつかむぞ!」という熱気が伝わってきます。幸せの形は人それぞれですが、皆がそれを求めていることがよく分かります。僕たちはそんな光景を眺めながら、シャンパンを片手にラウンジで優雅に過ごし、僕たちなりの幸せを感じていました。欠点だらけの僕がこうして幸せな人生を送れているのは、そばにいてくれるDさんをはじめ、家族や友人のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです。









Happy Hourを楽しんだ後は夕飯へ。この日の目的地は入谷のお寿司屋さんです。インスタで偶然見つけた、下町らしい清潔感のあるお店で、観光客ではなく地元の常連に愛されている雰囲気が魅力的でした。タクシーで入谷に到着すると、虎ノ門とはまったく違う街の空気が漂っていて、不思議と心地よい。予約していたお店に入ると、明らかに外国人のDさんを見てお店の方が少し驚いた様子。

どうやらここは常連客中心で、観光客はほとんど来ないお店のようです。店内は木の温もりがあるカウンター12席ほどの落ち着いた空間。僕たちはアラカルトで楽しむことにしました。まずは日本酒で乾杯。突き出しには生湯葉の上にウニとイクラを載せた一品。続いて、生ガキ、刺身盛り合わせ(マグロ、ヒラメ、シマアジ、青柳、赤貝)、生タコのカルパッチョ、鯵のたたき、そして寿司を数貫。
どれも文句なしの美味しさで、新鮮な魚と江戸前寿司の技が光り、Dさんも「こんなおいしい寿司は初めて!」と感動していました。お店の雰囲気も素敵で、隣の常連夫婦が旦那さんの誕生日祝いで訪れていて、ほのぼのムード。僕が「実は昨日Dさんも誕生日だったんですよ」と話すと、旦那さんが大喜びで祝ってくれました。いや~、下町のお寿司屋さん、いいですね~。ここはぜひ次回の日本滞在でも再訪したいですね。








お寿司で心もお腹も満たされた後は、新宿2丁目へ移動。この日はテレビでも活躍するイケメンの友人が僕たちのために時間を作ってくれ、今回初めての2丁目飲みとなりました。訪れたのはワインを中心に扱う、落ち着いた雰囲気の素敵なお店。
数杯のワインを楽しみながら近況を語り合い、最高の一日の締めくくりとなりました。今日も本当にいい一日だったな~♪








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新しい朝がやってきました。宿泊しているホテルはビルの高層階にあり、ベッドからそのまま東京の空を眺めることができます。チェックインカウンターは最上階の51階にあり、客室は47階から50階に配置。部屋のカテゴリーによって「東京タワービュー」「皇居&スカイツリービュー」「赤坂方面ビュー」「新橋駅ビュー」と分かれています。

僕たちは50階の皇居&スカイツリービューのお部屋でしたが、51階のロビーからは東京タワーも見えるので、どの部屋の眺望かイメージできるのが面白いところです。今回の宿泊はDさんのステータスのおかげで朝食付き。実は最近、普段食べない朝食を食べ続けて顔が丸くなり、体も重くなってきていたので「もう朝食はやめよう」と思っていたのですが…せっかくの高級ホテル。
どんな内容なのか興味があり、一度だけ体験してみることにしました。朝食は宿泊客しか入れない特別仕様で、バイキングに加え、メインを選べるコース形式。別料金で付けるとなんと7,000円もするという高級路線です。僕は稲庭うどん、Dさんはアボカドオープントーストをメインに選び、さっそくビュッフェコーナーへ。すると、まさかの「イクラ食べ放題」!

僕は大のイクラ好き。今回の旅行の目的のひとつも「イクラをたらふく食べる」ことだったので、無料の朝食でこれが楽しめるとは感激。稲庭うどんそっちのけで、しっかりイクラを堪能させてもらいました。あぁ~幸せ!









ホテル滞在中はちょうど週末ということもあり、結婚式のゲストで大賑わい。どうやらここはウェディングでも人気のホテルらしく、招待客もハイスペックな方が多いようでした。男性陣は和やかな雰囲気でしたが、女性陣は「ここでいい相手を捕まえるぞ!」というかんじの、完全武装のキラキラオーラ全開。まるで戦場に向かうような気迫で、ちょっと圧倒されてしまいました(笑)。

小説やドラマでよく描かれるシーンですが、実際に目にするとかなり迫力がありましたね。ドラマ通り結婚式は大きな出会いの場でもあるのですな~。朝食の後はDさんのリクエストで東京タワーへ。虎ノ門からは徒歩15分ほどで便利です。歩いている途中、なんとDさんが仕事仲間にばったり遭遇! 僕も以前タヒチで職場の同僚に出会ったことがありましたが、旅先でこういう偶然って本当にあるんですね。
東京タワー自体は、特別展望台も一般展望台も「わぁ!」という感動はなく…。考えてみれば、宿泊しているホテル自体が高さ333メートル。東京タワーとほぼ同じ高さからの景色を毎日見ているわけで、それなら新鮮味が薄いのも当然かもしれません。改めて、今回のホテルがどれだけ高層なのかを実感しました。











その後は銀座へ移動し、これまたDさんのリクエストで日本のイタリアンを楽しむことに。ネットで評判がよかったレストランを見つけたのですが、この日も全席予約完了済み。予約なしでは入れないようでした。僕たちはコース料理をいただくことにし、前菜・パスタ・メインをそれぞれチョイス。

前菜:Dさんはサンプルセット、僕は鯛のカルパッチョ
パスタ:Dさんはゴルゴンゾーラのペンネ、僕はウニのクリームスパゲッティ
メイン:2人とも鯛のグリルで、Dさんはオリーブ&ドライトマトソース、僕はワタリガニと九条ネギのソース
さすが評判の店だけあって、どれも美味しかったのですが、僕は特にウニのクリームスパゲッティが大ヒット。人気店らしい忙しさの中でも接客は丁寧で、雰囲気も良く、Dさんもすっかり気に入ってくれたようでした。

    




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宮古島から羽田まではおよそ2時間半のフライトです。沖縄諸島や奄美諸島の上を飛ぶので、機上からいくつもの島々を見ることができます。たくさんの島がサンゴ礁に囲まれ、海の青さが一段と際立っていて、眺めているだけで得した気分になれるほどでした。国内線としては1、2を争う長距離フライトでしたが、飲み物の提供以外は特にサービスなし。エコノミーってそんなものなのかな?

ヨーロッパ内の短距離便でもサンドイッチくらい出るので、ちょっと意外でした。そんな中、Dさんは抜かりなく前日に日本酒を買っておき、機内でおつまみと一緒に楽しんでいました。フライトは予定より少し早めに羽田に到着。ところが、ここでちょっとした驚きがありました。通常は前方の座席から順に降りるはずなのに、この便では後方の乗客が前の人を押しのけて進もうとするのです。
ドアもまだ開いていないのに、なぜそんなに急ぐのか…? 僕の後ろの若者も無理やり僕を追い越そうとしてきたので、「押さないで、順番ですよ」と注意したら、露骨に不機嫌な顔をされてしまいました。やっとドアーが開いて飛行機をおります。後ろの彼は我さきと外に出ます。そして、荷物受け取りでは僕たちのスーツケースが一番最初に出てきたんです。

急いで飛行機を飛び出し、ターンテーブルの最前列に陣取っていたその彼は、僕たちを恨めしそうに見ていました。結局、何をそんなに急いでいたのやら(笑)。











荷物を受け取った後はモノレールで浜松町へ移動。モノレールに乗るのは久しぶりでしたが、思った以上に混雑していて京急線と変わらないほど。幸い始発駅から乗れたので座れましたが、20分ほどであっという間に浜松町へ到着しました。その後はタクシーで虎ノ門ヒルズのホテルへ。

このホテルは少し変わっていて、ロビーが51階にあり、客室はその下の階に配置されています。予約したのはスタンダードルームでしたが、運よくアップグレードされ、皇居や東京スカイツリーが望める50階の部屋をいただくことができました。広さは「劇的に広い!」というほどではありませんが、目の前に広がる皇居や丸の内、大手町、霞が関のビル群は圧巻。
さらにこのホテルには「Happy Hour」があり、毎日17時から19時まで、ロビーでシャンパンやワイン、日本酒、カクテルの飲み放題とおつまみが無料で楽しめます。こういうサービスって嬉しいですね!もちろんDさんは大喜びでした(笑)。この日は僕の高校時代からの友人が夕飯に合流してくれる予定だったので、その前にロビーで待ち合わせし、久しぶりの乾杯。彼女とはもう何十年の付き合いですが、高校時代には、この年になってもこんなふうに付き合いが続くとは想像もしませんでした。

Dさんとも相性が良く、僕以上に仲良くしてくれているのが嬉しいところです。友人が少ない僕ですが、少数ですが素敵な人と仲良くさせてもらって幸せ者です。











シャンパンでほろ酔い気分になったところで、夕食へ。移動が面倒だったので、ホテル併設のレストランを選びました。Dさんのハイアットステイタスのおかげか、数少ない窓際の特等席を用意してもらえました。そしてこの日はなんとDさんの誕生日当日! 部屋には「お誕生日おめでとう」のワインも用意されており、素敵な席も整えてくれていて、敷居が高そうなホテルなのに温かいおもてなしを感じました。
夕食では、Dさんはバターナッツかぼちゃのスープと5A和牛ステーキ。僕と友人はロースト野菜と、この店のシグネチャー「ペッパーステーキ」を注文。Dさんのステーキはまるでバターのようにとろける食感で、彼は大感激。僕たちのペッパーステーキも和牛でしたが、肉の旨みをしっかり感じられるタイプで、僕的にはこちらの方が好みでした。サービスも景色も食事も完璧なレストランでした。

いつもは地味な生活をしていますが、たまにはこうしてはじけるのも人生のメリハリがあっていいですよね!こういうことがあると仕事でへとへとになっても頑張れるというものです。Dさんは今回の誕生日はこれ以上望むことができないほど素晴らしかった~と大横美してくれました。食事中は3人の会話も弾み、最後に記念写真を撮ってもらい、とても楽しい時間を締めくくることができました。






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この日は宮古島で過ごす最後の日となりました。朝はいつも通り起きて散歩へ。帰りの飛行機は午前11時45分発なので、準備を考えると朝ヨガには行けず。部屋からヨガ会場を見下ろすと、この日は7人が参加していました。もし僕たちも行っていたら、9人という大人数になっていたことでしょう。
散歩は、ホテルから一番近い「渡口の浜」へ。伊良部島に到着した最初の朝に歩いたときは台風の影響で波が荒れていましたが、この日はすっかり穏やかになり、鮮やかな宮古ブルーの海が広がっていました。波音を聞きながらの朝散歩は本当に気持ちがよかったです。










散歩の後はシャワーを浴びてさっぱりし、荷造りを開始。今回はつい土産を買いすぎてしまい、荷物がかなりの量に。国内線の預け荷物は、エコノミークラスで23kg、プレミアムクラスで32kgまでですが、残念ながら宮古―羽田便はエコノミーしか取れず。ギリギリまで詰め込んでも入りきらず、予備のバッグまで総動員することになりました。
ホテルでの最後の朝食は、青い海を眺めながら。普段は朝食を取らない僕たちですが、このレストランのおかげで毎朝しっかり食べる習慣がついてしまいました。Dさんは最後にワインで乾杯。僕はこの後の運転があるのでノンアルコールでお付き合い。







部屋を最終チェックしてチェックアウト後は、まずレンタカーを返却。宮古空港までは20分ほどで到着するはずでしたが、思ったより予定が押してしまい、チェックインは締め切りギリギリに。それでもまだ搭乗開始まで時間があったので、お土産物品を見て、最後の宮古そばを食べてみました。Dさんは泡盛を飲んでいましたが、泡盛はあまり好きではないみたいです(笑)。
羽田行きはボーイング767のやや大きめの機材で、満席でした。今回の沖縄旅行で気づいたのは、子連れ家族の多さ。特に乳幼児連れが目立ち、レストランでもフライトでも泣き声の大合唱。沖縄がこんなに小さい子供連れに人気だとは知らず、少し驚きました。若いお父さんお母さんお疲れさまでした。

飛行機は定刻通りにプッシュバックし、宮古空港を離陸。眼下に広がるサンゴ礁の美しい海を眺めながら、「この島に休暇に来て本当によかった」と改めて思いました。
     

    




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宮古ブルー



昨晩はたくさん飲んでそのまま眠ってしまいましたが、頭痛もなく、すっきりとした気分で目が覚めました。やはり質の良いお酒はあとにあまり残らないのかもしれませんね。安酒しか飲んでいない味のわからない僕には、こういう学びは貴重です(笑)。そんな訳でしたので朝は予約していたヨガクラスに参加し、しっかりと汗を流します。朝のヨガは気持ちいものですね~。
その後は朝散歩をスキップしてシャワーを浴び、朝食レストランへ。僕は和朝食の魚、Dさんは目玉焼きを選び、いつも通り美味しい朝食をいただきました。僕は本来ゴーヤをあまり食べない人だったのですが、今回の沖縄旅行でいやというほどゴーヤが出てきたのですが、食べているうちにこの苦みが癖になり、自分から進んでゴーヤを食べるくらい好きになれたのは嬉しい~!








この日の予定は「前浜ビーチで一日をのんびり過ごすこと」。旅行中は食べすぎ気味だったのでランチは抜きにし、ホテルから氷を袋に入れてもらい、そこにDさんのワインやビールを冷やして持参。さらにナッツやおつまみ、本も準備して、ビーチで快適に過ごせるようにしました。そして実際に過ごした時間は、ただただのんびり。それ以外何もなし!
海の美しさは言葉にできないほどで、まさに「素晴らしい!」の一言。本当に贅沢な時間でした。こうして何もしないで本を読んだり昼寝をしたり、ほてった体を海に入って浮かんで冷やす。素晴らしい時間でした。ホテルに戻ると、お風呂に入って僕はブログを書き、Dさんは昼寝。ビーチでもかなり飲んでいたので、彼にはちょうどよい休憩になったようです(笑)。









そして、このホテルで最後となるHappy Hourへ。夕焼けを眺めながら楽しむシャンパンやカクテルの飲み放題は本当に魅力的で、宿泊客にとって嬉しい企画だと改めて感じました。いろんな人がいろいろなシチュエーションでこのホテルに泊まっていて、皆さんそれぞれに楽しい時間を過ごしているのを見るとこちらもほっこりした気分になれますね。
最後の最後のこのHappy Hourの、この日の夕焼けはまさに「大当たり」! 雲のかかり具合、夕日に染まる空の色、すべてが絶妙で、感動的な光景を最後の最後まで楽しむことができました。こんな素敵な景色を見れて、一生懸命働いてこちらに来て素敵な経験ができてよかったな~と素直に思えますね。















夕飯は予定を変えて、ホテルから歩いて行ける沖縄居酒屋へ。これなら僕も運転を気にせずお酒を楽しめます。お店は観光客向けといった雰囲気でしたが、居心地の良い空間でした。まずはシークワーサーサワーで乾杯。
料理は地元の味を中心に、都牛の炙り、ジーマーミ豆腐の揚げ出し、厚揚げ豆腐、地魚のガーリックバター、島らっきょう、宮古焼きそばなどを注文。どれも美味しくて大満足!食にうるさいDさんも文句がないほどでした。帰りは真っ暗な伊良部島のホテルまでも道を、降り注ぐような星空を見ながら帰りました。あぁ~幸せな1日でした♪

   


    




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宮古島での朝がやって来ました。この日も早起きをして、朝焼けを紅茶とともに楽しんだ後、ホテルで開催されている朝ヨガのクラスに参加しました。参加者は僕たちだけで、まるでプライベートレッスンのような贅沢な時間。30分ほどの短いレッスンでしたが、ストレッチ中心の動きが体を心地よく伸ばしてくれて気持ちがいい!
Dさんも普段使わない筋肉を動かしたことで、心地よい筋肉痛を感じているようでした。ヨガの後は車で少し移動して朝散歩へ。最初に訪れたのは「渡口の浜」。真っ白な砂浜がどこまでも続く美しいビーチですが、この日はまだ台風の影響が残っていて波も高く、荒々しい雰囲気がありました。それでも真っ青な海と白砂のコントラストは息をのむ美しさでした。歩いていると、大きなウミヘビが砂浜で日光浴をしているのを発見。

毒を持つ危険な蛇と聞いていたので、さすがに緊張して距離をとりながら眺めました。









その後は伊良部空港近くの海岸線へ。ここは飛行機の離着陸を間近で見られることで人気のスポットで、20年前に訪れた思い出の場所でもあります。この日はタイミングが合わず飛行機は見られませんでしたが、透明度抜群の「宮古ブルー」の海を堪能できました。宮古島は川がないため土砂が流れ込まず、この独特の青さの宮古ブルーがが生まれるとのこと。
確かに心を奪われる美しさで、僕たちも車を走らせながら様々な宮古ブルーを眺めました。散歩を終えてホテルに戻り朝食へ。この日のメインは鮭の塩焼きか地鶏の南蛮漬け。地元食材を優先して僕は地鶏を、Dさんはエッグベネディクトを選びました。副菜はビュッフェ形式で、もずくや海ブドウ、生ハムなどが取り放題。つい朝から食べすぎてしまいました。
朝食後は車で来間島へ。大橋を渡ると、眼下にはどこまでも広がるエメラルドグリーンの海。橋を渡るだけで感動です。さらに車を数台しか止められない秘密のビーチを発見。透明度の高い海を前に、Dさんとしばし無言で眺める時間は格別でした。







続いて「東洋一美しい」といわれる与那覇前浜ビーチへ。真っ白な砂浜と澄み切った青い海が広がり、まさに絶景!世界中のビーチを訪れてきましたが、ここまで美しい場所はなかなかありません。パラソルを借りて午後の時間をのんびり過ごすことに。Dさんはワインを、僕は運転係なので水を飲みながら、時々海に入って涼みました。
ここは宮古空港に近いため、飛行機が頭上を通過する迫力も楽しめ、飛行機好きのDさんにはたまらないビーチだったようです。







午後は新城ビーチにも立ち寄りました。こちらはサンゴ礁が広がり、魚やウミガメに出会えるスポット。多くの人がシュノーケリングを楽しんでいました。その後は東平安名崎へ。濃い青の海を一望し、充実した一日の締めくくりに。













ホテルに戻ると、熱いお風呂でリラックスし、恒例のHappy Hourへ。シャンパンをついつい飲みすぎ、千鳥足になるほど酔ってしまいました(笑)。
でもこの日の夕食は部屋で軽く済ませる予定だったので安心。近所のスーパーで買ったもずく酢、海ブドウ、チャンプルー、島豆腐などをつまみ、Dさんはお寿司を。簡単ながら地元らしい食事を楽しみました。そのままベッドに倒れ込み、午後9時には爆睡。今日も最高に幸せな一日でした。




     




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父を見送って、やっと2人だけの休暇が始まりました。父との旅も楽しかったのですが、やはり2人だけの時間とはまた違った特別さがあります。久しぶりに「いつもの僕たちの休暇」を楽しめるのが嬉しいですね~。さて僕たちの滞在のホテルには夕方のシャンパンカクテル飲み放題のHappy Hourがあるのですが、朝には無料のヨガクラスも用意されています。

僕もDさんもヨガは初心者。それでも散歩とはまた違った運動になるだろうと、朝7時のクラスに申し込みました。波音と鳥の声だけが響く静かな朝、ロビーに集まるとインストラクターが挨拶し、ヨガマットを持ってプールサイドへ移動。参加者は女性4人と僕たち2人の計6人でした。内容はストレッチ中心の30分間でしたが、これが意外ときつい!
体の硬い僕にとって先生のポーズはかなりの難易度で、他の女性参加者が優雅にポーズを決める中、僕とDさんは顔をしかめながら必死でついていくのがやっと。それでも終わったあとは爽快感があり、汗びっしょりになってとても気持ちよかったです。ヨガの後はそのまま散歩へ。今回のホテルは宮古島ではなく対岸の伊良部島にあり、宮古島よりもこじんまりしていて、時間がゆっくりと流れるような雰囲気です。








鮮やかな緑に包まれた道を歩くと目にも心にも優しく、最高の散歩になりました。散歩の後はシャワーを浴びて朝食へ。和洋のメイン料理から選び、あとはサラダや小鉢をビュッフェで取るスタイルです。僕は地魚の西京焼き、Dさんはスクランブルエッグを注文。魚は上品な味付けで大満足。そのほか海ぶどう、もずく、アーサー入りだし巻き卵なども並び、普段は朝食を軽く済ませる僕たちも、ついしっかり食べてしまいました。
この日はアクティビティらしい予定は入れず、ホテルでのんびり。僕はプールサイドで本を読んだりブログを書いたり、Dさんはワイン片手にただリラックス。仕事のストレスから解放されたせいか、ここ数日で睡眠障害もかなり改善され、朝すっきり目覚められるようになったのを実感しました。ランチはスーパーで惣菜を買って部屋で簡単に済ませ、午後はまたプールサイドへ。










Dさんは部屋でぐっすり昼寝。僕はのんびりお風呂に浸かり、夕方にはホテルのHappy Hourへ。ここではなかなか質の高いシャンパンが振る舞われ、普段安いスパークリングしか飲まない僕は、美味しい本物のシャンパンということもあってついぐいぐい飲んでしまいました。この日は沖縄のライブ音楽も演奏されまして、三線を持った女性がきれいな歌を披露してくれました。
素晴らしい夕焼けと波音を背景に、沖縄の歌を聞きながらシャンパンを楽しみながら長年の相方と一緒に過ごす贅沢な時間。素晴らしいです。仕事を頑張ってこういう休暇を持てるのは本当にありがたいことだなとしみじみ感じました。










Happy Hourの後は夕食へ。Dさんのリクエストで、宮古島にあるフレンチレストランを予約していました。東京でも複数の店を経営するオーナーシェフが宮古島に開いたホテル兼レストランで、地元食材を活かしたフレンチの人気店です。僕たちは9品のコースを選びました。

内容は、トマトコルネとイベリコ豚の生ハム、ハーブスプラウトの植木鉢、海の幸の玉手箱、フォアグラのクレームブリュレ、炙りのどぐろ松茸プールブラン、パスタラーメン、フルーツパパイヤと生ジュンサイ、鴨肉のロースト(僕は宮古牛のフィレステーキに変更)、そしてデザート。
名前だけでは想像がつきませんが、運ばれてきた料理はどれも驚くほど工夫されていて、味も素晴らしい。特に3時間かけて蒸し上げたアワビ入りの「玉手箱」や、フォアグラとクレームブリュレを組み合わせた一皿、生ハムの切れ端からだしを取って、クリームを合わせて豚骨風のラーメンに仕上げたはは忘れられない美味しさでした。

料理長も支配人もとても気さくで、料理について丁寧に説明してくれ、最後にはDさんへのバースデープレートまで用意してくれる心遣い。まるで夢のような時間でした。さらに東京の総料理長から「ぜひ東京でも」と名刺をいただき、いつか訪れてみたいと思いました。こうしてこの日も最高に素敵で、忘れられない一日になりました。

 
  


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さて、父との3人旅行もついに最終日を迎えました。最初は不安も多く、この3人での旅がどうなることかと思っていましたが、終わってみれば大きな問題もなく、笑いの絶えない素敵な時間となりました。父は特にこの旅行をとても楽しんでくれたようで、「来年は北海道へ行こう!」などと言い出し、僕とDさんは思わず苦笑してしまいました。

この日は朝焼けと共に起床し、少し早めに朝食をとって長くお世話になったラウンジともお別れです。父はこれまでラウンジをほとんど利用したことのないモーレツ労働世代ですが、旅の終わりには「ラウンジアクセスっていいね。混んでないし、客層も落ち着いている」とすっかり気に入った様子で、上級会員特典の魅力に取りつかれていました(笑)。
チェックアウト後は那覇空港へ。まずレンタカーを返却し、そのままチェックイン。父は一人で地元の空港へ戻り、僕とDさんは宮古島へ向かう予定です。84歳の父を一人で飛行機に乗せるのは少し心配だったので、ANAにお願いして到着空港でも係員が付き添ってくれるよう手配しました。空港ではラウンジ好きな父のために、国内線ながらANAラウンジへ案内しました。











国内線ラウンジは正直いまひとつですが、混雑した空港の喧噪から離れた静かな空間に父は大満足。「こんな世界があるなんて知らなかった」ともらしていました。僕たちは今ではラウンジに特別な感動は覚えませんが、初めて利用できたときは父以上に興奮したことを思い出し、ちょっと笑ってしまいました。やはりこうした仕組みは人の心をつかむようにできているのですね。そんなことを考えているうちに、父の搭乗時刻がやってきました。ANAの係員さんが最優先で搭乗をサポートし、到着後も荷物の受け取りまで面倒を見てくれると説明してくれたので安心です。ゲート前で記念撮影をして別れるとき、父は何度も何度も感謝の言葉を口にしてくれました。











自己満足で企画した旅行ではありましたが、ここまで喜んでもらえると「やってよかった」と心から思えます。父を見送った後はいよいよ僕たちの2人旅の始まりです。1時間後のフライトで那覇から宮古島へ。ANAウイングスの運航で、フライトは1時間もかからない短さです。アテンダントさんから「安定飛行は10分ほどなので食事はありませんがドリンクサービスはあります」と案内がありました。
もちろんDさんはお酒を注文。僕はこの後の運転があるので水だけにしておきました。ただ、この日は台風接近中で条件付きフライト。場合によっては那覇に引き返す可能性もあるとのことでしたが、幸い問題なく宮古島に到着!レンタカーを借りて、まずは地元スーパーでお酒やおつまみを買い込み、僕は大好きなもずく酢を楽しみました。










今回の宿泊は海の目の前の部屋を予約。残念ながらハイアットは宮古島にないので、マリオット系列の「SUI」に泊まることにしました。窓からは宮古ブルーの海が広がり、Dさんは大喜び。台風の影響で波は荒れていましたが、それもまた迫力があって素敵です。僕はホテル代の高さに一瞬たじろぎましたが、「稼いだお金をこうやって使うのも悪くない」と自分を納得させました。
夕方にはホテルの「サンセットアワー」でシャンパンやカクテルを楽しみました。プールサイドに宿泊客が集まり、夕焼けを背景にみんな嬉しそうにグラスを傾けています。父との時間も大切ですが、やはりDさんと2人で過ごすひとときはまた格別です。










ほろ酔い気分でタクシーに乗って向かった夕食は「琉球割烹ふぁみーる」。地元の厳選食材を使い、作り置きなしで提供するこだわりの店で、僕たちは個室でゆっくりと琉球料理を堪能しました。海ブドウ、島ラッキョウ、宮古牛の筋煮込み、島豆腐の揚げ出し、岩ガキや地魚の刺身など、どれも絶品。Dさんも僕も大満足でした。
それでもなぜか僕は〆に沖縄そばが食べたくなり、結局コンビニでインスタントの沖縄そばを買ってホテルで食べることに(笑)。こんな終わり方も旅らしくていいかもしれませんね。今日も本当にいい一日でした。







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沖縄で迎える新しい朝。少し寝坊をして目を覚ましたときには、すでに空が白み始めていて、東の空にはきれいな朝焼けが広がっていました。昔から「朝焼けの後は天気が崩れる」といいますが、この日はどんな一日になるのでしょう。紅茶を飲みながら波の音に耳を傾け、朝焼けを眺めていると、不思議と心が軽くなっていきました。
しばらくしてDさんも起きてきたので、いつもの朝散歩へ。この日も気温は30度近く、湿度も高くて少し歩いただけで汗びっしょりになってしまいました。それでも汗をかきながら歩くのは悪くないですね。こんな気候の中、朝からジョギングをしている人たちも多く、感心してしまいました。みなさん、健康管理にはくれぐれもご注意を~。

ホテルに戻ってシャワーを浴びてすっきりしたあとは朝食です。僕たちはラウンジアクセス付きの部屋なので、こじんまりとしたラウンジで朝食をとれます。一方、メインの朝食会場はなんと45組待ちという大混雑!種類の多さでは本会場が勝りますが、僕たちはもういい歳なので、落ち着いたラウンジの朝食で十分満足です。
















朝食のあとはこの日のアクティビティへ。最初に訪れたのはホテル近くの景勝地「万座毛」。波で削られた岩場が象の鼻のように突き出していることで有名です。僕たちは朝一番で訪れたため、まだそれほど混雑しておらず、美しい景色をじっくりと堪能できました。観光地らしく中国語を話すツアー客の姿も多く見かけました。次に本島を南へ下り、橋でつながった離島巡りへ。

今回訪れたのは宮城島・伊計島・浜比嘉島。観光客の少ない秘境のような場所を目指してのんびりドライブです。父もDさんも「観光は好きだけど人混みは苦手」というタイプ。僕も似たような性格なので、賑やかな観光地は避け、静かな景色を求める旅のスタイルがぴったりでした。週2~3のゴルフで鍛えたとはいえ、高齢の父にあまり歩かせないためにも、車で巡れる静かな観光は理想的です。長い橋を渡ってたどり着いた伊計島は、ほとんど車も通らない静かな集落。細い道を抜けて不安になりかけた頃、手作りの案内板を見つけて安心しながら進んでいくと、大泊ビーチに到着しました。プライベートで管理されているビーチで、トイレやシャワー、売店も完備されていて家族連れもちらほら。透明度抜群の海に感動しながら、3人で波打ち際を歩きました。


水の温かさが心地よく、そのまま泳ぎたくなるほど。太陽の光と潮風が重なり、ただ立っているだけで幸せを感じられる時間でした。ビーチを後にして向かったのは浜比嘉島のシルミチュー公園。漁港に隣接した公園で、海が作り出した自然の造形をのんびり眺めることができました。










その後はいよいよランチ。最初に狙っていた人気の海鮮店は残念ながら改装中で閉店中。旅ではよくあることです。仕方なく別のお店を探し、丘の上にあって景色の良いレストランに辿り着きました。人気店らしく30分待ちでしたが、景色を眺めているうちにあっという間に時間が過ぎ、ようやく海鮮丼にありつけました。
魚介は新鮮そのもので、普段「沖縄の海鮮には期待できない」と言っていた父も思わず唸る美味しさ。3人とも大満足のランチとなりました。食後は父お待ちかねの温泉へ。この日の温泉は、絶景を堪能できる源泉かけ流しの「猿人の湯」。沖縄は温泉が少ないため、ビーチと温泉を組み合わせたドライブプランを立てるのは大変でしたが、父が喜ぶ姿を見ると、忙しい合間を縫って下調べをして本当に良かったと思えました。

ホテルに戻ってからはクラブラウンジでHappy Hour。父は普段あまり飲みませんが、ラウンジの雰囲気が気に入ったようで、僕たちと一緒に軽食をつまみながら緑茶で乾杯。しかし結局「やっぱりおつまみに緑茶は合わないな」と言いながらオリオンビールを一杯頼み、顔を真っ赤にしてDさんと盛り上がっていました。その様子に僕も思わず笑ってしまいました。










夕飯は焼肉へ。こちらは「原価ぎりぎりで提供」という代わりに、1人2000円のテーブルチャージを取る少し変わったシステムのお店。でもお肉は本当に安くて美味しく、接客も気持ちよくて大満足。沖縄牛のタンやさまざまな部位を堪能し、沖縄もずくのキムチやゴーヤのナムルといった珍しい料理も気に入りました。最後はアイスクリームで締めて、恒例のセルフィーで記念撮影。
「もうこの旅行も終わりか~残念だな。でも本当にいろいろありがとう」と父は何度もお礼を言ってくれました。正直、計画段階では面倒に感じて何度もやめようかと思ったのですが、3人で11年ぶりの旅行を楽しめたことは、心から良かったと感じました。それくらい父の嬉しそうな顔を見ると、Dさんが父のことをいろいろと気を使ってくれていて感謝しかありません。



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この日記は前回の続きです
豪華ユナイテッド航空ファーストクラスの旅!
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ANAビジネスクラスの旅
日本に到着!
沖縄へ~

沖縄で迎える初めての朝がやってきました。実は前日の夜、シャンパンを2杯とビールを1杯飲んだ僕はかなり酔っぱらってしまい、ほとんど記憶がないままベッドになだれ込んでいました。多分、寝たのは午後9時を少し過ぎた頃だったと思います。その後は何度か目が覚めたものの、思いのほかよく眠れたようで、朝は体も軽く感じられました。やはりぐっすり眠れると、疲れの取れ方が違いますね。
バルコニーから眺める空は、最初はまだ薄暗かったのに、次第にオレンジ色に染まり、やがて青い空が広がっていきます。この移り変わりを眺めるのは、本当にぜいたくな時間です。Dさんが起きた後は、紅茶を飲んでからいつもの朝散歩へ。ホテルから北側へ向かって歩きましたが、まだ午前6時前なのに湿気と熱気がすごく、太陽が完全に昇った7時過ぎには汗びっしょりになってしまいました。

親子の猫がのんびり歩いている姿を見て、「あ~南国だなあ」と感じました。散歩から戻ってシャワーを浴びた後は、クラブラウンジで朝食です。1階のレストランはすでに長蛇の列で、35組ほどが待っているのを見かけました。それに比べてクラブラウンジは静かで落ち着いていて、とても優雅。ここで朝食をいただけるのは本当にありがたいです。











少し部屋で休んだ後はレンタカーで島巡りへ。僕たちは父も含めてあまり観光地巡りにこだわらないので、のんびり車で景色を楽しむことにしました。最初の目的地は瀬底島。沖縄本島とは長い橋でつながっていて、橋のたもとには白い砂浜の美しいビーチがあります。観光客であふれているわけではなく、レストランやマリンアクティビティのデスクもあり、ちょうどいい雰囲気。僕たちはすっかり気に入ってしまい、Dさんは日本酒で、父はイチゴかき氷で乾杯!思った以上に長く滞在してしまいました。

その後は屋我地島、古宇利島方面へ。沖縄には島を結ぶ長い橋がたくさんありますが、この橋も絶景。コバルトブルーの海の真上を走るドライブは、観光名所以上に印象的で、3人で「わぁ~!」と声を上げながら渡りました。ランチは父のリクエストで沖縄そばを。Dさんが探してくれた人気店は普段は行列必至ですが、午後2時近くだったおかげで並ばず入店でき、すんなり美味しい沖縄そばを堪能できました。父も大満足の様子。












遅めのランチの後は、僕が事前に調べておいた日帰り温泉へ。この日は「きんぱる温泉」を選びました。新しいホテルに併設された温泉で、モダンで清潔感があり、お客さんも少なめで快適。のんびり湯につかり、リラックスできました。温泉効果なのか、ホテルに戻る頃には3人とも体が軽くなり、すっかりリフレッシュできました。
ホテルに戻った後はクラブラウンジでの飲み放題タイム。とはいえ父はビールを1杯だけ、僕は泡ワインを2杯だけ。結局Dさんが一番楽しんでいたようです(笑)。ラウンジでは父が僕の幼少期の話をDさんにしていて、「小さい頃は本当に臆病で怖がりだったのに、まさか一人でアメリカへ行って住み着くなんて思いもしなかった」と語る姿に、僕は思わず笑ってしまいました。











その後はホテル近くの沖縄料理の居酒屋で夕食。海ぶどう、グルクンの唐揚げ、島豆腐のサラダ、アグー豚のバター焼き、刺身の盛り合わせ、もずく酢、ゴーヤチャンプルーなど、沖縄ならではの料理を堪能しました。どれも本当に美味しくて、3人とも大満足。ほろ酔いでお腹いっぱいになった僕たちは、海風に吹かれながらホテルまで歩いて戻り、そのままぐっすり就寝しました。沖縄2日目も最高の一日になりました。自分の長年の相方さんが日本に住む父とこんなにも仲良く旅行を楽しむことができるとは、本当に素晴らしい人生を歩ませてもらっているな~と思います。こんなに恵まれた環境で生きてけることに感謝です!






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日本に到着!


日本での最初の朝がやってきました!…と言いたいところですが、時差ボケのため午前3時半に目が覚めてしまいました。必死にもう一度眠ろうとしましたがまったく目が冴えてしまい、結局あきらめて本を読んだりブログを書いたりして、Dさんが起きる午前5時まで過ごしました。そのあとはお堀の周りを軽く散歩し、実家に顔を出すことに。ちょうど父が犬の散歩から戻ってきたところで、「お久しぶり~」と再会の挨拶。

なんとDさんと父が会うのは11年ぶりだったそうです。僕は毎年日本に帰っていますし、Dさんも旅の途中で日本に立ち寄ることはありますが、実家までは寄らないため、長いブランクになっていたようです。実家では父や兄夫婦と挨拶を交わしたあと、ドトールで朝食を取り、ホテルに戻って大浴場でリフレッシュ。
そのままチェックアウトを済ませ、空港へ向かいました。地方の小さな空港ですが、思った以上に活気があってびっくり。僕たちのフライトは12時過ぎだったので、空港でランチをとることにしました。僕はいくら・ホタテ・イカの三色丼、Dさんはマグロのトロ丼。父はラーメンが食べたいとのことで別の店に行き、一人でしっかり満足したようです。こうして自由に動いてくれると気楽で助かります(笑)。












僕たちのフライトはANA便。隣にはFDAの飛行機が並んでいて、鹿児島行きとのことでした。僕たちの便はほぼ満席で、定刻通りテイクオフ。安定飛行に入るとドリンクサービスが始まりました。このフライトはプレミアムクラスでしたのでアルコールも無料。ただし僕は沖縄で運転担当なのでお茶だけ。Dさんは運転の心配もなく、いつも通り飲み放題を楽しんでいました(汗)。さらに軽食のお弁当も出され、なかなか美味しくいただけました。
軽く昼寝をして目覚めると、眼下に奄美大島、そして沖縄諸島と本島が広がっていました。飛行機は予定より15分ほど早く那覇空港に到着。その後レンタカーを借り、ホテルに向かう前に温泉へ。空港すぐ近くの「琉球温泉 竜神の湯」で、なんと温泉から滑走路が見えるというユニークな立地。泉質は濃い褐色で、入浴後は肌がしっとりとして気持ちよかったです。









温泉でのんびりしたあと、北へ1時間ほど走り、宿泊先のホテルへ。幸い渋滞にも遭わず、スムーズに到着できました。今回のホテルはクラブラウンジ利用付き。チェックインもラウンジで泡ワインを飲みながら行い、3人で「沖縄旅行に乾杯!」。普段はほとんどお酒を飲まない父も、「この一杯がうまいんだよな~」とビールを楽しそうに飲み、思わず僕もにっこりしてしまいました。

夕食はホテル併設の炉端焼きレストランを予約。天井が高く、中央に炉端があるお店で、炭火で焼かれる肉や魚の香ばしい匂いが漂います。和牛の串焼き、地鶏の炭火焼き、島らっきょう、へちまの味噌煮、おまかせ握り、海ぶどう、ホタテのバター焼きなど、気になるものを次々注文。どれも絶品で、会話もお酒も弾み、素晴らしい沖縄初夜となりました♪   






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